今日の天気 雨

巷では大型連休の真っ最中。毎日、超大型連休が続いているオジサン(年齢からは前期高齢者でオジイサン)は、世間の大型連休中は特に予定も入っていないので、我が家でアイスコーヒーを飲みながら、連休中の高速道路の渋滞状況をテレビでみようと思っています。

総務省は2013年10月1日現在の日本の総人口(外国人含む)が前年より21万7000人減り、1億2729万8000人となったとする人口推計を発表。人口減は3年連続。総人口の25%以上が65歳以上で、少子高齢化が進んでいます。オジサンも65歳以上の仲間の一人で、何となく申し訳ない気持ちがあり、自分なりに少子高齢化を何とか食い止めようと考えているのですが、なにせ毎年必ず1歳年をとるので高齢化を止めることはできません。だからと言って死ぬにはまだ若く今から30年以上も生きていたいと思っているので、今、高齢化阻止のため死ぬわけにはいきません。少子対策についても今さら頑張れる歳ではありませんし、せめて精神年齢を若がえらせようとこれから勉強でもしようかと考えています。


公園にいる「ガチョウ」の世界はもっと深刻です。
現在、公園の「上池」にいるガチョウの総鳥口(総人口)は、たったの5羽です。10年前の平成16年比7羽も減ってしまいました。ガチョウの世界でも何とかして「少子高齢化」にならないように、毎年、産卵したのですが、今まで孵化したことはありません。昨年の産卵は一個もありませんでした。
過去10年間のガチョウの世界を振り返ってみました。


(平成16年6月撮影)
産卵数が多く、二羽では抱卵できない状態でした。この時代、ガチョウ界ではまだ「少子高齢化」の問題は顕在化していませんでした。だってこんなにたくさん卵を産んだんですから。
しかし、残念なことに一羽も孵化しませんでした。カラスが「真っ赤な顔?」をして重い卵を銜え飛び去ったのを目撃しました。総鳥口(総人口)12羽。


(平成18年11月撮影)
この時の総鳥口(総人口)12羽でまだ若いガチョウたちでした。なにをするのも一緒でした。
「ガチョウ友の会」を結成したのもこの時代です。


(平成20年4月撮影)
平成16年から毎年産卵し続け、毎年孵化を期待したのですが孵化数はゼロ。親鳥も毎年孵化しないことに嫌気を感じたのか時々どこかに遊びに行くようになりました。それとも天日で卵を温めようとしたのかも知れませんが、親鳥に聞いてみないと真偽は分かりません。
ガチョウ界は徐々に「少子高齢化」が進んでいましたが、誰も気が付きませんでした。
この時期、カラス一家の三度の食事は豪華でした。卵は食い放題でした。


(平成20年10月撮影)
平成18年には12羽いましたが、その後10羽になりました。対岸に朝食を求めて「ご出勤」です。帰りも同じように隊列を作り戻ってきます。「ご帰宅」です。「少子高齢化」が顕在化してきました。


(平成21年1月撮影)
一年前と同じ10羽です。「ご出勤」前の朝のミーティングです。


(平成25年10月撮影)
平成21年より4羽減り、6羽となりました。「少子高齢化」は一段と加速化しガチョウの姿に精彩がなくなりました。産卵もなくなりました


(平成26年(今年)3月撮影)
10年前の12羽に比較して総鳥口は半分以下になり、現在(平成26年4月)たったの5羽になってしまいました。今から8年前の平成18年に結成した「ガチョウ友の会」の会長はすでにいません。「ガチョウ友の会」もいつしか解散していました。現在いるガチョウはそれぞれが単独行動をしており、一緒に行動しているところをみることは稀にしかありません。
今はガチョウ界の「少子高齢化」は問題ではありません。これから自分がいかにして長く生きるかが問題です。


(平成26年4月撮影)
一羽のガチョウが池をじっと見つめています。10年前の良き時代を思い出しているのでしょうか。声をかけても反応はありませんでした。もう数年も経てばガチョウの姿はこの池から消えてしまいます。


日本の総人口もいつしかゼロになるかも知れません。日本国土には「そして、誰もいなくなった」。