「近頃の若い者は」。

今日の天気 晴れ


また、暖かくなりました。近頃、寒くなったり、暖かくなったりで不安定な天候が続いています。今度の土曜日から日曜日にかけて台風並みの風雨が東日本を襲うとの予報もあり、心配しています。


お話はガラリと変えて、先日こんなことがありました。

「近頃の若い者は」という話題です。この「近頃の若い者は」という言葉は、日本に限らず世界中でつかわれているようですね。ま、老若な人間がいる限り繰り返し使われていく言葉の一つかもしれません。

先日、電車に乗っていた時のことです。
朝方の通勤時で車内は混雑していて、僕はつり革につかまって立っていました。僕の前は優先席で、その座席には高齢の婦人三人が座っていました。僕はご婦人たちが下車したら絶対にこの席に座ろうと固く心に決めその時を待っていました。

駅に着き、ドアが開いてすぐに降車する人をかき分け一人の若い女性が飛び乗ってきました。そして優先席の婦人の一人に向かって「この席を譲ってください」と大きな声で叫びました。指名された婦人は驚いて席をたち、若い女性に席を譲りました。人間って予期しないことがおきると咄嗟に良し悪しの判断ができなくなり、相手の言うことに体が動いてしまうものなのですね。

若い女性は座席に座るやいなや、バックから「パン」を取り出し、大きな口を開けてムシャムシャ食べ始めました。僕も回りの乗客も呆気に取られ、パンの匂いが漂い始めた車内が、一瞬、静寂な雰囲気に包まれました。

隣に座っていた婦人が若い女性に言いました。「席を譲った人は病気上がりで体が不自由なんです」と言った途端、若い女性はスクッと席をたち、一言の言葉もなく、隣りの車内に消えてしまいました。この時も一瞬、車内の一部に静寂な雰囲気が漂いました。

「近頃の若いものは」という言葉を車内に残して、ご婦人たちは僕と同じ駅で下車しました。



(袖ケ浦公園の「八重桜」)
〇桜・ソメイヨシノが散っています。まだ少し残っていますが、今年の桜の時期は終わりました。これからは若葉の季節。そして次は「花菖蒲」の季節です。