公園の今は雨

今日の天気 曇り時々雨



暑さも一段落といったところでしょうか。「すだれ」を通して涼しい風が入ってきます。
部屋にはエアコンなる文明の利器はなく、朝の太陽の光が当たる東側と午後には太陽の暑さが厳しい西側に「すだれ」がかかっています。
その「すだれ」だけで真夏の暑さに耐えるには不十分で、部屋のあちこちに「うちわ」がおいてあります。この「うちわ」が意外と曲者で、暑い時に使うので風をたくさん送ろうとすると扇ぐのに力を入れるため汗が滴り落ちてきます。
だからと言って、パタパタ扇いでいては涼しくなりません。
今年も体にあちこちに「汗も」がでないように、暑さと闘っていきます。



公園を歩いていますと、いろいろな人とすれ違います。
その中に男のグループとすれ違うことがあります。このグループのメンバーは定年を迎えた人たちのようでいつも6人で歩いています。
聞くところによりますと同じ会社の同僚のようで、いつも同じ時刻に集まって公園の池の周りを2周するグループです。
毎日、何かを話しながら歩いています。毎日、会っていてよくも話題にこと欠かさないと感心しています。時々遠くから笑い声などが聞こえてくることもあり、退職後も仲間として付き合っていくというのは、今まで勤めていた会社が人のつながりを大事にするところだったのではないかと思っています。


いつの間にかこのグループは5人になっていました。
一人は旅行にでも出かけたのかもしれないと自分勝手に思っていたのですが、1ケ月経っても6人で歩くことはありませんでした。


どうも気になり思いきってそのグループの一人に聞いてみました。
「欠けた仲間は胃癌」で、現在、手術も無事成功して自宅で静養していることがわかりました。
この人は今まで「人間ドック」というのを知らなかったようで、仲間と一緒に公園を歩いている時に受けてみるように勧められ、初めて受けた時に癌が発見されたのです。
胃を全部摘出したため、仲間と一緒に歩くにはまだ時間がかかりそうだと言っていましたが「あいつのことだから、明日にでもヒョッコリ顔を出し、皆と一緒に歩くよ」と言った言葉が印象的でした。
一日も早く元気になり、6人そろって公園を歩いているところを見たいものです。
そして、今までと同じように時々このグループから笑い声が聞こえてくるように願っています。


公園の今は雨です。