公園を歩く時はいつもデジカメを持って歩きます。ネコたちがあちこちにタムロしています。親子・兄弟・姉妹でグループを作っているネコもいれば、お友だち同士でグループを組んでいるネコもいます。その他、1匹で寂しそうに生きているネコもいて、ネコの世界もそれぞれの事情があるようです。


近頃、朝夕、ちょつぴり涼しくなってきました。秋がやって来たんですね。朝、涼しくなったきた風を「美肌」で感じながら歩いていましたら、一匹のネコがボクに声をかけました。

ネコ「ネェ、ねぇ。おじさん。いつもカメラを持って歩いているけど何を写しているの」

ボク「何って言われても特に何もないんだけど、強いていうと「オヤッ」と思ったものを写しています」

ネコ「なんだか理解できないものを写しているんですね。ところでワシを一枚写してくれませんか」

ボク「ワシなんて、意外と歳をとっているんですね。人間の年齢でいうとボクくらいなんでしょうね。「おじさん」と僕に話しかけてきたから若いと思ったのですが」

ネコ「人間の世界とネコの世界は違いますよ」

ボク「あぁ、そうですかねぇ。それでは写真を撮りましょう。どこがいいですか」

ネコ「ワシの気にいっているところでお願いします。何やら人間さまが打ち込んでいったものがあって、そのものにワシの仲間がいるもんでそれと一緒に写してもらいたいんです」

ボク「あれ、これには「捨てないで」と書いてありますね。これはネコ君や犬などをこの公園に捨てないでくださいと人間にうったえているポスターです」

ネコ「そんなことが書いてあるんですか。でも、ワシは人間に捨てられてしまいました。ポスターを掲示している意味がないですね」

ボク「まぁ、まぁそう言わずに、写真を撮りましょう。これから公園にネコを捨てようとしていた人間が、ポスターと一緒に写っているネコ君の写真を見て「あぁ、可哀想に。なんて人間は身勝手な動物なんだろう」と涙を流し、捨てるのやめるかもしれませんよ」

ネコ「ワシの気にいっている場所で写真を撮ってもらい、その写真がワシのような捨て猫を増やさないことになれば本当にうれしく思います」

ボク「それでは写しますよ。あ、歩いては写真が撮れません。ジッとしていて下さい。そうですね。ポスターの前でポーズをとるのはいかがでしょうか。ハイ、はい、いいですね。もう少し笑顔を作ってください。イチ足すイチは」

ネコ「『ニ』ャオン」

















そんなことを思いながら、公園を歩いてきました。今日も平和な一日が過ぎて行きます。