職場の友

今日の天気 曇りのち晴れ


午後から太陽が顔を出しました。家の中は温室のように暑くなっています。でも、外は風がかなり強く吹いています。夕方ころからはこの風が北風に変わり、今年初めての寒気が来襲するようです。東北、北海道は平地でも雪の予報で、これから長い冬の時期に入ります。道産子ですが、寒いのは苦手です。


この強い風に乗って遠くから話声が聞こえてきます。何を話しているのかわかりませんが、大変大きな声で話しこんでいるようです。時々、笑い声も風が届けてくれます。「オイターズ」(定年を迎え「老いた男」のグループです)のメンバーが今日も元気よく公園を歩いています。

(ご参考にご覧ください)
   id:h-kawa0619:20050310(グループ名の命名) : id:h-kawa0619:20050510(愛鳥週間)

噂によりますと全員が同じ職場で、同じ時期に定年を迎えたオジサンたちです。さらに噂によると僕と同年齢なんだそうです。そんなことから全員が共通の話題で盛り上がっているようです。いいですね。それにしても珍しいことです。同じ職場で退職したのも同じ時期なんて。毎朝、定刻に集まり、公園を二周し、その後休憩場でまた話こんで別れていきます。それが毎日のように繰り返されているようです。時々、このメンバーで旅行をしているという噂もあります。うらやましいなぁ。多分、メンバーの大半が死ぬまで続くんじゃないでしょうか。



メンバーの中には太った人。痩せている人。老けている人。若く見える人。それぞれです。皆、生き生きと歩いているように見えます。歩きながらおしゃべりをしています。話題は尽きないようで、男には珍しい光景です。職場の精神的な呪縛から開放され、今は自由な身。昔の職場の友として対等に付き合っていくことができることは、幸せなことです。


風が一段と強くなってきました。「オイターズ」の声も聞こえなくなりました。風が木々を揺さぶる音だけが聞こえてきます。カルガモも水面に避難しています。白鷺も木にとまり、風に飛ばされないようにしっかりと枝をつかんでいます。僕は帽子が風で吹き飛ばされないようにしっかりと持ち、歩き続けました。