食卓の指定席

今日の天気 晴れ



暖かな一日。袖ケ浦公園も紅葉の真っ盛り。明日からいよいよ本格的な冬の天候になるようで、暖かい日は今日まで。ずっと雨の日が続いていましたので、自動車も大分汚れています。そんなことで思い切って洗車しました。洗車しても汗が出てくるのですから、本当に暖かな秋の日です。


「オトウサン、食事よ」階下から家内の声です。
そう、まだ僕は「オトウサン」と呼ばれています。子供たちが独立して家を離れてから数十年経ちますが、子供たちが小さい時からの呼び名です。今更、「○○子」なんて家内の個人名を呼ぶには非常に抵抗があります。個人名で呼ぶとなんとなく家内の人格を見下している感じがしますし、恥ずかしい気持ちがします。だからと言って新婚時代に戻った気分になるかというと、全然そんな感じではないのです。なんというか、つまり、う〜ん。


テレビのコマーシャルでこんな状況を放映しているのがありました。やはり子供たちが結婚して家を離れます。又、夫婦二人になります。奥様が旦那様に言います。「私のことを何て呼んでくれるのですか」。旦那様は奥様に言います。「オカアサンでいいか」。
何処の家でも同じですね。


そうそう、忘れていました。これから本題です。11時55分。定時です。テレビのスイッチを入れます。天気予報に続いて、お昼のニュースが始まります。ニュースを見ながら昼食です。食卓に家内が座ります。二人だけの食事です。食卓は4人掛けです。娘が結婚して一人減りました。そして息子が就職して家を離れました。子供たちがいた時はお互いに向かいあいながら座って、食事をしました。夫々、座る席は決まっていました。


夫婦だけになってしまった今は、台所に近いところに家内が座り、僕はテレビが見える真正面の席に座ります。それが今の指定席です。一番効率の良い座り方です。子供たちがいた時は、話題は子供たちが持ってきました。今はそんなことも無くなり、テレビに話しかけるようになりました。僕は知らない間に「ブツ、ブツ」文句を言っているようです。それを見て家内は言います。「オトウサン、又、文句を言っている。頭の中、大丈夫?」と心配してくれます。こんな会話は毎日のように繰り返されます。


今日もノ〜ビリと時間が流れていきます。