飾る写真

菜の花が咲いている上池

今日の天気 曇り時々晴れ。


今日はなんだ、かんだと忙しい日でした。
そんなこともあり、パソコンの前に座るのはこれが初めてです。
毎朝、メールを見てその返信などしてから当日の活動を開始するのですが、今朝は昨日の懇親会の写真の整理で時間がかかってしまいました。


昨日は雨の中、元勤務場所の先輩たちと懇親会をやりました。
この懇親会は6ヶ月に一度やることになっています。出席メンバーは毎回同じメンバーですが、6ヶ月ごとに老けていきます。
話の内容は相変わらずで、病気の話、年金の話、医療費の話などで盛り上がります。
手術をして一命を取りとめた話には皆真剣になって聞いています。


僕は毎回カメラマンです。すでにこの懇親会が開かれるようになってから5年になろうとしています。写した写真は相当な枚数になっていますが、その写真を一度も皆に披露したことがありません。
毎回、それぞれお得意のポーズをとってもらって写していますが、それがどういう結果になっているのか誰もわかりません。
懇親会終了後に全員の集合写真を撮っていますが、これも見たことがありません。
そろそろ不満の声が上がってきました。
見せないのならモデル料を払えという人も出てきました。


男ばかりの被写体にモデル料なんか払えるものではありません。
逆に手間賃を貰いたいくらいです。
そこで何故写真を見せないのか、その理由を全員の前で説明しておきました。
「人間、生きていると不慮の事故にあうかも知れません。その時、黒枠の額縁に飾る写真をどれにしようかと探すのは大変だし、時間もかかります。そのため遺族の方にお得意のポーズで撮った最新の写真を用意しておくことがせめてもの先輩への恩返しになると思っています。今までの写真はそれようにとってあるのです。ですから、万が一の場合の写真は僕のところにある旨を奥様に伝えておいて欲しいのです」と言っておきました。


その説明で「そんな写真なんかいらない」と言うかと思いましたら、「飾る写真」を「あちらの世界に行く前に是非一度見ておきたい」というのです。
そんなことで、次回まで「飾る写真」の整理をしておく必要が出てきたのです。


実は本当のことを言いますと、今まで撮ってきた写真はパソコンに保存していたのですが
ハードデスクが故障して再生は不可能になってしまったのです。
前回の写真が残っていましたので今回の写真とあわせてナントか取り繕うかと思い、今朝からせっせと写真の整理をしているところです。皆には内緒です。