雪の思い出

冬の公園

今日の天気 晴れ。


午前中風もおさまり暖かくなるかと期待していたのですが、午後から又風が強く吹き始めました。相変わらず冷たい風です。今からこんなに寒いと1月、2月の気候はどうなるのでしょうか。心配です。
「北海道生まれですから、寒さには強いんでしょうね」と言われることがあるのですが、どうして、どうして、こちらの暖かさにどっぷりつかってしまって、気温が10度以下になると震え上がってしまいます。


小学生の頃、冬の到来が実に楽しみでした。軒下で小さくて白い「雪虫」が沢山飛ぶようになると雪の季節です。
ラジオの天気予報が楽しみでした。「雪が降る」という言葉がいつ出て来るかと毎日ラジオにすがりついていました。
夜、風が窓を叩くと雪が降って来るんじゃないかとその夜はなかなか寝付かれませんでした。


待ちに待った雪。スキーが出来るから。それだけのことだったような気がします。子供たちの冬の遊びはスキーだけです。今のようにスキー靴、スキーウエアなんて特別なものはありません。普段着でゴム長靴にスキーをつけるだけです。
雪の深いところを滑ると雪が長靴の中に入り、靴の中はビショビショになります。そんな時は靴の中にワラを入れます。
雪解けの季節になると積もった雪でトンネルを作ります。長いトンネルは数十メートルになる時もあります。男の子の遊びです。


アレからン十年。雪のないお正月にもなれました。そして北海道の寒さも忘れました。
「雪のないところに住みたい」といつも母親は言っていました。その母に雪のないお正月を過ごさせることはとうとう出来ませんでした。
「母さん、そっちは今温かいかい。北海道は今日も大雪が降っているようだよ」。
母が亡くなってから2度目のお正月を迎えます。