アブラゼミ

アブラゼミ

今日の天気 晴れ。


午後から雨の予報もありましたが、何故か晴れたまま夕方になってしまいました。夜に一雨あるのでしょうか。雨が降った後の涼しさを期待しています。


公園は相変わらずセミが鳴いていました。セミの鳴き声を聞くと一段と暑く感じます。アブラゼミに混じってヒグラシなども聞こえてきます。夏、真っ盛りという感じです。子供たちはセミ取りに飽きたのか、それとも全く興味がないのか公園には子供たちの姿はありませんでした。


「こんにちは、今日も元気に鳴いていますね。配偶者は寄ってきましたか。文字にあらわすと何と書いてよいか分からない鳴き声で、それも人間の耳にはうるさく聞こえますがこの鳴き声で配偶者は寄ってくるのですか」


セミ「余計なお世話だよ。セミの世界では美声の方でこの声が結婚相手の心をくすぐるのさ。文字にするなら「ジージー」で良いよ。実際にはもっと複雑な鳴き声だけどね」


「ところでセミの種類はなんていうのですか。この「××暑い」時に
太陽が出る前から鳴き始め、暗くなっても鳴いているなんてはた迷惑ですよ」


セミ「悪かったね。僕は「アブラゼミ」と言うんだ。鳴き声が「油物を揚げている」音に似ているから人間がそうつけたんだ。鳴いているのはもちろん男だけ。
我々の寿命は短いから早く結婚相手を見つけて子孫を残しておく必要があるのさ。一説によると産卵から羽化まで7年と言われているが、これははっきりしていない。地上で活動する期間は1週間といわれているがこれもはっきりしていない。1ヶ月も生きていたセミもいると聞いたことがある」


「それにしても飛び方が下手ですよね」


セミ「体が大きいからコントロールが出来ないんだよ。これは習性だからしようがないんだけど、同じ場所にジッとしていられないんだ。鳴き終えたら次の場所に移るのさ。次の場所に着くまであっちにぶつかり、こっちにぶつかりしてやっと辿りつくんだ」


「鳴き声がうるさいと言ったけど、鳴き声が聞こえなくなるとチョット寂しくなります。今年の夏も終わりという感じがします。短い期間だからもう少し鳴き声を我慢することにしましょう」


セミ「ありがとう」