「ニワトリ」の事情

今日の天気 晴れ時々曇

昨日のことです。
朝寝坊をしてしまいましたので、お昼頃公園を歩いてきました。
公園につきましたら、遠くから「コケコッコー」とニワトリの鳴き声が聞こえてきました。この公園には、野良ネコの他に「野良ニワトリ」が5羽います。誰かが公園に捨てたニワトリです。ニワトリは朝「朝がきたよう。早く起きなさい」と鳴くものだと思っていたのですが、お昼時も鳴くようです。


毎度のことで、お話が少しずれて大変恐縮ですが、このニワトリの鳴き声「コケコッコー」は、昔、むかしの江戸時代では「トウテンコウ」と表現していたようです(人間の耳にトウテンコウと聞こえていたのでしょうね)。江戸時代から百数十年も経ちますとニワトリのエサは栄養が豊富になり、そのせいかニワトリの声帯の発育がよくなって鳴き声はいつしか簡単なトウテンコウよりちょっと複雑なコケコッコーの発声に変わってしまったのではないかと自分なりに思っています。それとも人間の聴覚が研ぎすまされ、微妙な音声を聞き分けることが出来るようになり、ニワトリはトウテンコウと鳴いているのに、人間の耳にはコケコッコーと聞こえてくるようになったのでしょうか。更に興味深いのはニワトリは英語を話すということです。英語を話す国のニワトリの鳴き声は「Cock-a-doodle-doo」 (クックドゥードゥルドゥー)と表現(現地で生の鳴き声を聞いたことがありませんが多分このように発声しているものと思っているのですが)するようです。ニワトリの鳴き声は世界中「コケコッコー」と発声するものと思っていたのですが住んでいる国の言葉で鳴くとはニワトリをあなどれません。因みにフランスのニワトリは、フランス語で「ココリコ」と表現し実に簡単です。日本語しか話せないボクには英語やフランス語を話せるニワトリは神様のように思えます。日本のニワトリとアメリカのニワトリをお見合いさせたらどうなるのかなぁ。
「コケコッコー」と鳴く日本のニワトリですが、鳴き声をジッと聞いていますと少し発声が違う鳥もいます。「コッケコッコー」。これって日本のどこかの方言が混じっているのでしょうかねぇ。

横道にそれてしまいました。最初の話題に戻ります。やかましく「コケコッコー」と鳴いているニワトリに近づいてみますと4羽しかいません。1羽がいないのです。「ああ、やっぱりネ」と思いました。1羽はどこかで「焼き鳥」になったのだと思いました。そうしましたら、少し離れたところからニワトリの鳴き声が聞こえてきました。その声に反応して4羽のニワトリが鳴いていたのです。てっきり「焼き鳥」になったと思った1羽のニワトリは、なんと池の取水施設の中に落ちていたのです。
ご存知のようにニワトリは羽はあるものの、その羽は小さく飛ぶことは得意ではありません。ただ、落ちた場所でウロウロするだけです。助けてやりたいのですが落ちたところが深すぎてどうしようもありませんでした。ニワトリと一緒にウロウロするだけでした。可哀想なニワトリに同情したのですが、公園を歩いているうちにすっかりニワトリのことを忘れてしまいました。
(取水施設に落ちたニワトリ)
















(ただウロウロするばかり)
















(1羽が欠けた仲間もウロウロするばかり)
















さて、今朝。公園に行く途中でニワトリのことを思い出しその後どうなったのか心配になり、公園に着くとすぐその場に直行しました。そうしましたら、取水施設に落ちていた1羽のニワトリは仲間の4羽と一緒にエサをついばんでいました。どうして助けられたのかわかりません。必死のおもいで飛んだのでしょうか。いずれにしましても「ケッコー」なことです。取水施設に落ちたニワトリは「モウ、ケッコー」と鳴いたかどうかわかりません。実に退屈なお話でした。
(元に戻った5羽の「野良ニワトリ」の仲間)


















袖ケ浦公園に「ヒガンバナ」が咲きました。