「ネコジャラシ」

今日の天気 晴れ


今日も天気が良さそうです。そして暑そうです。


昨日、公園で写真を撮っていました。「何を撮っているのですか」。いつも公園で会う人からの質問です。「ハイ、あの草を撮っています。朝日に映えて綺麗です。名前はなんていうのか知りません」。「ああ、それはネコジャラシですね」といとも簡単に教えてくれました。「エノコログサ」別名「ネコジャラシ」。


エノコログサ」の「エノコロ」は犬の子の意味で先端の円柱状の花穂が犬の尾を思わせることから「エノコログサ」という名前になったようです。この草は日当たりのよい平地でよく見かけます。この草に「エノコログサ」という立派な名前があることなんか知りませんでした。ただの雑草なんじゃないのという程度でした。別名のネコジャラシという名前は、昔、昔ずっと昔に生きていた暇人の誰かが草の先端の円柱状の花穂をネコの前にブラブラさせたらネコはそれにじゃれて喜んだことから、正式な名前があるにもかかわらず「ネコジャラシという名前がいいじゃん」というわけで、それらしい名前をつけたのかも知れません。


公園にはネコがいます。そこでこの「ネコジャラシ」を1本失敬して、先人の暇な人に遅れをとってはならないという意気込みで、現代のチョ〜暇人が本当にネコがじゃれるかどうか試してみました。初め、大人の猫で試してみました。そうしましたら全く反応がなく「このクソ暑い時に何をするのか。邪魔だ」という顔をして僕をにらみつけました。大人のネコ向けにこの草は「ネコジャマシ」と名づけました。


子猫がいました。子猫の前で「ネコジャラシ」をブラブラさせましたら、すぐじゃれました。(写真参照)そばにいた親猫は、全く関心がないような顔をしていました。子猫は「ネコジャラシ」に限らず動くものにじゃれつく習性があるようで、先人がたまたま「犬の尻尾のような円柱状の草」を子猫の前でブラブラさせたところ、子猫がじゃれついたのでこの草の名前を「ネコジャラシ」と名付けたのではないかと思っています。先人が「犬の尻尾のような円柱状の草」より「ハタキ」を先に持って子猫の前でブラブラさせていたら、今頃は「ハタキ」ではなく「ネコジャラシ」という名前になっていたかも知れません。すす払いは「ネコジャラシ」で。な~んてことになっていたかも知れませんね。