生きているかなぁ

今日の天気 晴れ


梅雨があけて毎日暑い日が続いています。早く秋が来ないかなぁと思うようになりました。


『中高年のよさは、大体、あと何年生きればいい、という推測が可能になったことで、もちろんその間に大病をするとか、地震に遭うとか、自立が不可能になるとか、予想外の運命の出現は大いにあり得ることなのだが、それでもなお、推測の範囲はずいぶん縮められて来たのである』(曾野綾子「人生の収穫」・河出書房新社)


自分でいうのもお恥ずかしいのですが、生まれてから70年も経つと、可愛い孫が5人もいる立派な前期高齢者になっていました。結婚したのは20歳代。30年後は50歳代でまだ仕事を続けている年代。30歳代の30年後は60歳代で、定年を迎える年代。月日の経つのは実に早いもので、最近70歳代になりました。その30年後は100歳代。「ン?。生きているかなぁ」と思うようになりました。人のお世話にならず健康なまま毎日を過ごすことが出来る健康寿命というのは男性が70.42歳で、気がついたらこの健康寿命もいつの間にか過ぎて、これからすぐにでも物忘れが激しくなる認知症になったり、病気で寝たきりなったりする年代に突入していたのです。昨日の夕飯、何を食べたのか思い出すことができません。今日の朝食を思い出すのに相当の時間を要するようになりました。こんな状態ですから今後、30年間に認知症になる可能性は十分にあります。そして、日本人男性の平均寿命79.55歳。平均寿命まで持ちこたえられるかどうか、神様のみ知っています。


ごく最近、国土交通相が、北海道など整備新幹線の未着工3区間の着工を認可しました。その中の1区間北海道新幹線の新函館から札幌。開業は2035年度。今から23年後です。開業後、札幌、東京間は5時間1分。50年前、上京した時は汽車、連絡船などで1日かかったものでしたが、これが5時間になるのです。23年後、「生きているかなぁ」。と思いました。23年後、まだこの世にいたら是非乗ってみたいものです。


また、JR東日本では、信号機や自動列車停止装置(ATS)などを必要としない新世代の列車制御装置システムを国内で初めて導入することを決め、この装置を2022年度までに常磐線に導入すると新聞にでていました。今から10年後です。「10年後か。まだ、大丈夫かなぁ」と10年後の年齢を思いました。


若い時は30年後の自分を想像しました。なんで30年後なのか忘れてしまいました。10年後でも20年後で良かったのではないかと思いますが何故か30年後でした。今の年齢から30年後は微妙な年齢になり、もしかしたらという年齢です。そう考えますとどうも気分が暗くなり希望が持てなくなりそうです。そこで、70歳代になったのをきっかけに5年後に短縮しました。そして、合わせて1年後の自分を想像することにしました。



(袖ケ浦公園の「ネムノキ」)