[後期高齢者医療制度の改革]
もう一つ、改正された法律がございます。
2010年(平成22年)頃にあった後期高齢者医療制度でございます。
この制度は2008年(平成20年)4月に施行されたものでございますが、この制度では75歳になりますと後期高齢者と呼ばれ、従来加入していた国保や健保を脱退し、後期高齢者だけの独立した保険に加入することになったのでございます。
そしてその医療保険料は年金から天引きされることになったのでございます。この後期高齢者の年齢も引き上げになり100歳以上が後期高齢者と呼ばれるようになり、ただ単に高齢者とか老人とかお年寄りと言われる年齢は80歳からとなったのでございます。
医療保険料の支払は、年金支給が開始される80歳から年金受給が終わる100歳までの20年間として、100歳以上は納めないことになったのでございます。














[東日本大震災]
思い出したことがございます。
2010年(平成22年)という年がたびたび出てきましたので、それで思い出したのでございますが、翌年の2011年(平成23年)3月に東日本大震災が起きたのでございます。
東日本大震災は太平洋三陸沖を震源とした巨大地震により、大規模な津波が発生し、東北の岩手県宮城県福島県、関東の茨城県、千葉県に甚大な被害をもたらしたものでございます。この東日本大震災による死者・行方不明者は合計で2万人近くになったのでございます。
同時に地震津波により福島県原子力発電所に事故が起きまして、放射性物質が漏れて
汚染されてしまったのでございます。
地震発生直後、「がんばれ日本」、「がんばれ東北」を合い言葉にして被災地を援助しようと日本中が立ち上がったのでございます。そして世界中からも援助が寄せられたのでございます。
復旧・復興まで非常に沢山の困難がございましたが、東北人の粘り強く苦難に負けない強靭な精神を発揮して当初計画より数年も早く復旧・復興したのでございます。
放射線物質で汚染された土地は数十年間、人は住めないだろうと言われましたが、日本人の粘り強い探究により画期的な除染方法を開発し、放射線物質で汚染された土地は被災から数年間で元の状態に戻ったのでございます。
今から50年も前の出来事でございます。今は歴史の中の一つの出来事となっていますが、今でも3月11日には亡くなった方のご冥福をお祈りするとともに、二度と同じ被害を受けないため毎年災害対策を見直し、国民の災害に対する意識を一層高めるとともに、国民全員参加による一斉訓練を行ってきたのでございます。
東日本大震災が起きた2011年(平成23年)以降、災害による死者が出たことはございません。これも平均寿命が伸びた原因の一つになっているのでございます。


[怖い結論]
お話が長くなってしまいました。もう少しで終わりでございます。
平均寿命が延びたのは良いことですが、それにつれて足腰が弱くなり、体力が減退して行く一方でございます。
100歳以上の後期高齢者の8割の人は体力の減退を感じ、誰かに支えてもらわないと歩けないことが多くなってきたのでございます。
まだ平均寿命まで女性は60年、男性は50年もあるのでございます。
1組みの夫婦から6世代、6家族が一族の場合、そのうち、3家族が孫たちに体を支えられて生きて行くことになります。これでは若い人に負担がかかります。それに若い人には年金保険料を支払ってもらうこともあり、あまりにも気の毒だということになったのでございます。
そこで、政府は120歳以上の後期高齢者を対象にした「長寿マンション」を各市町村の山奥に建設し、そこに入居させることにしたのでございます。
そして、密かに平均寿命を縮める薬の開発に着手したとの噂も流れているのでございます。














この結果どうなったのか知りたいとおっしゃるのでございますか。
たぶん、あなたはこの世にいませんので、知ることはないと存じます。