「オナガガモ」の事情

今日の天気  雨


昨日、関東地方の一部では初雪が降ったようですが、わが町は雨になりました。
風が強く、寒い一日でした。そんな日は家の中でジッとしているのが最良の方法であるというわけで、雨戸も開けず薄暗い部屋でジッとしていました。日中何もしないで過ごす時間は実に長く感じましたね。今日も同じような天候です。


[オナガガモ]
公園の池に「オナガガモ」という鳥が秋になるとどこからか飛んできます。
このカモ、他のカモより比較的首と尾羽根が長く、スマートな体型をしていて公園の人気鳥です。エサは雑食性で、植物の種や水草を食べ、昼間は休んで、夜間に餌場に移動してエサを食べるようですが、公園にいるオナガガモは昼間は大忙しです。
日中、大人やチビッ子たちがやって来て、食パンやお菓子などを与えるからです。食パンの一切れを追い求めてたくさんのオナガガモが集まります。エサの食パンにありつけるのはホンの数羽です。


オナガガモの中にも人間と同じように「考える鳥」がいます。
オナガガモは考えました。
『僕は気が弱いからチビッ子たちが折角僕の前にエサを投げてくれても、横からすぐ意地の悪いオナガガモに取られちゃうし、だからといって、他のカモを差し置いてがむしゃらにエサを食べに行くこともできない。このままじゃ、いつになってもエサにありつけない。どうしたら、他のカモより早くエサにありつけるだろうか』と何日も考え続けました。


そして、ある時、自分は鳥だということに気がつきました。
『そうだ。鳥は飛べるんだ』。当たり前のことですが、なかなかそれが思い浮かばなかったのでした。と、同時に『チビッ子たちがエサを手に持った時、そこまで飛んでいけば他のオナガガモより早くエサにありつける』と思い至ったのです。その状態が下の写真です。































今のところ、エサを与える人のところまで飛んでくるのは数羽ですが、これを他のカモが真似したら、どうなるでしょうか。考えただけでも怖くなります。愛嬌を振りまくオナガガモもでてきました。