「敬老の日」について

今日の天気 曇り時々雨


夏日から一転、涼しさを通り越して寒くなってきました。


さて、先日の「敬老の日」。お祝いをしていただきましたか。
祝日法によりますと「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」のが敬老の日を定めた意義だそうです。
この中にある「老人」という言葉が気になりました。
そこで老人の意味を国語辞典で調べてみたところ、「老人とは、年を取った人。法律上は65歳以上」とありました。
老人のイメージは、かなり年を取った人で、白髪(今は若くても白髪が多くなりましたが)で、腰が曲がり、杖をついている人というイメージを持っていたのですが、老人のイメージを変えなくてはいけないようです。
65歳といいますと、年金を頂戴し、夫婦で世界旅行にでかけ、人生はこれからだと言わんばかりにいきいきと生活している年代です。このような人たちも老人と言われますと不本意だろうと思います。
そこで老人という言葉を高齢者に置き換えたらどうかと思います。
「多年にわたり社会につくしてきた高齢者を敬愛し、長寿を祝う」のが敬老の日


総務省は「敬老の日」に合わせて日本の高齢者人口を発表しました。(9月15日現在推計)
それによりますと、65歳以上の高齢者は2,944万人。70歳以上が2,121万人。75歳以上が1,422万人。80歳以上が826万人。100歳を超える人は前年より4,000人増えて4万4449人と出ていました。
この高齢者人口からみますと、法律上の老人(高齢者)になってまだ間もない僕は、100歳を超えるご老人に言わせますと「洟垂れ小僧」で、一番若い高齢者になります。
どうも後期高齢者の75歳以上にならないと一人前の高齢者と認められないようです。


男女別人口でみてみますと65歳以上の男女別人口は、男性1,258万人(男女別比率42.7%)、女性1,685万人(57.3%)。
高齢になるに従って女性の比率は高くなってきます。
80歳以上の男女別人口は男性282万人(34.1%)・女性545万人(65.9%)であり、
100歳以上になりますと、男性5,869人(13.2%)・女性38,580人(86.8%)と、女性が圧倒的
多くなります。女性は本当に長生きなんですね。


先日、病院に行った時のことです。
日中のことですので若い人といえば小児科に行くお母さんとその子どもぐらいなもので、来院者は殆どが高齢者です。
待合室は高齢者で混雑していました。
診察室はいくつもあり、診察室には番号が付されています。
「○○さん。3番診察室にお入りください」と診察室ごとに呼び出しがあります。
「△△さん(女性の名前)。5番診察室にお入りください」。
「●●さん(男性の名前)。2番診察室にお入りください」。


呼び出しがあって診察室に入る時、あることに気がつきました。
女性の名前の呼び出しがあって診察室に入って行ったのは「女性一人だけ」で
付添人はいませんでした。
ところが男性の名前の呼び出しがあって診察室に入って行ったのは「男性と付添人(夫人)」の二人です。
待合室でかなり暇であった僕はジッとその状況を見ていました。
女性の場合は女性一人で、男性の場合は男性一人の場合もありましたが、殆どが付添人と同伴で診察室に入って行きました。
女性の場合、統計が示すように既に夫に先立たれ付添人がいなくなったのか、それとも男って意外と冷たいものでご主人から「お前だけ病院に行って来い」と言われて一人で来たのか、または家庭の事情がいろいろあって一人で来たのかどうかわかりませんが、一人で生きて行く女性の強さが分かります。
でも、女性は少しお節介なところもありますね。
id:h-kawa0619:20091030(久しぶりの笑顔)


男性の場合もいろいろと事情があると思います。
医師からの病状の説明は一人でも分かるとしても、薬の種類とその効用。薬は食前、食後に飲むのか。一日に何回飲むのか。それらのことを看護師から説明を受けてもすぐ忘れてしまい、家に帰ってから奥様から説明を求められてもちぐはぐな説明で終わってしまいます。
そんな事で奥様はイライラして、ワタシが医師や看護師から説明をきいた方が早いということになり、同伴で診察室に入るのではないでしょうか。(多分)
基本的には女性の方が男性より肌理細かく、愛情が強く、面倒見が良いということだろうと思います。
男性は偉そうに奥様に指示しますが、知らぬ間に奥様から指示されていることが多く、それに気がついていないのです。それが男性は知らず、知らずのうちに女性より短命になっている原因ではないかと思っています。



(彼岸花)