不得手

今日の天気 曇り時々晴れ


暖かな日が続いています。このまま春のなっていくのでしょうか。もう、寒い日はないのでしょうか。寒がりの僕は、心配症なのです。


昨夜、息子から「孫」があるテレビ局のテレビ番組にでるから録画をしてほしいと連絡がありました。
孫は中学生で、今度千葉県を代表して「全国リトルシニア野球大会」に出場することになっており、その壮行会で主将である孫が挨拶するところが映っているとのことでした。
「ハイ、ハイ」と二つ返事をして電話を切りました。
「こりゃ大変。録画を忘れたら大変なことになる」と思い、毎朝、欠かさず席につく食卓の上に「明日の朝、7時30分、孫、録画忘れずに、××チャンネル」と書いたメモを置きました。
心配症の僕は、寝る前にもう一度このメモが食卓の上にあるかどうかを確認しましたら、ちゃんと食卓の上にありました。
これで安心してぐっすり眠ることができると思い、暖かな寝床に入りました。
そのまま何も考えないで眠ってしまえば良かったのですが、また、心配が出てきました。「寝坊したらどうしょう」。
そんなことでぐだらぐだらしてとうとう朝を迎えました。なんとか寝坊しないで起きることができ、毎朝、楽しい食事ができる食卓に向いました。頭が朦朧としています。それでなくても加齢により「脳細胞」が極端に少なくなっている頭ですから尋常ではありません。
で、座ったとたん例のメモが目に入りました。「明日の朝、7時30分 云々」と書いたメモです。
「明日の朝」。「今朝は明日の朝じゃなかったっけ。明日の朝というのは明日の朝ということだっけ」と訳の分からないことになり、頭は朦朧を通りこし「クラクラ」と目まいを覚えました。
一息ついてよく考えたのですが「明日」というのは永遠に来ないことがわかりました。


まだ話は続きます。
で、今度は録画の話です。
翌日になっても心配症は治りませんでした。
待ちに待った放映の時間が来たとき、何か突拍子のない用事ができて録画できないことが発生したら大変だと思い「録画予約」をすることにしました。
このテレビの録画予約設定、不得手なのです。なぜか家内は得意です。
家内から設定方法を教えてもらいましたが、何度やってもうまくいかないのです。予約設定をしても録画出来ていないとこれまた大変なことになりますので何度もテストを繰り返しました。
でも、録画できないのです。とうとう家内は爆発して「このボケ」と悪態をつくようになりました。
脳細胞が少なくなっているのを大変気にしている時期に本当のことを言われて僕も逆上してしまいました。
でも、一息ついてこれもよく考えたのですが
いつも家内にパソコンの操作を教えるとき「こんなこと、何回も教えたじゃないか。サルだって覚えているよ」と、厭味を言って教えていることを根に持っていて、反逆にでたんだなぁと思いました。


一時、休戦して家内に設定をしてもらい、なんとか無事録画することができました。
孫の挨拶は立派でした。この録画を見たときの孫の嬉しそうな顔が浮かびました。
公園に行って夫婦で歩いてきました。録画予約設定の話とパソコンの話はしないように努めました。
ついでに緋寒桜を見てきました。