携帯電話機

今日の天気 曇り時々晴れ。



8月26日(土) 
食卓に置いてある家内の携帯電話機が「早く電話に出てください」と言わんばかりに鳴っています。携帯電話機ですから個人の持ち物で、話の内容も個人的なものです。家に備え付けてある固定電話とは、取り扱いは少し注意が必要です。ついうっかり携帯電話機に出て、なれなれしく相手と電話をして、今まで知らなかった家内の実態を知ったら、いくら夫婦だからといっても「プライバシー侵害」で訴えられることもあります。必要以外に会話をしていない我が家は、夫婦間のコミュニケーションが不足していて、虫の居所が悪いとナニかの拍子に訴えられることもありえます。そんなこともあり「見て見ぬふり」をしようかと思ったのですが、携帯電話機の呼び出し音は、「ボラーレ」という快活な音楽です。そうそう、この呼び出しの音楽は娘の携帯電話機からかかってきたときに鳴る音楽です。そんな取り決めがあったというのを思い出すまで9秒ほどかかりました。


娘だから家内の携帯電話にでても大丈夫です。
「もしもし」
携帯電話「もしもし」と男の子の声です。
「な〜んだ。××チャンじゃないの」保育園に通っている一番下の孫の声です。
「温泉に入りに行ってもいいですか」。
「温泉?。ああ、近くにあるお風呂屋さんのことね」誰に似たのか、一番下の孫は日本通です。好きな食べ物は「てんぷらソバ」。それに「温泉」。


夕方、娘と一緒に一番下の孫がやってきました。開口一番「オジイチャン、温泉に行こうよ」。孫のご期待に副う様に気を使いながら近くの「お風呂屋さん」に行ってきました。夕食はこれも孫の大好きな「てんぷらソバ」です。一泊して帰って行きました。満足したようで「又、来るね」ということばを残して。又、会話のない静かな雰囲気が戻ってきました。食卓には今日も家内の携帯電話機があります。携帯電話機から「ボラーレ」の音楽が流れてくることを期待して、チラリチラリと見ています。