怖いお話 その2

今日の天気 晴れ。(だろうと思います)


今日はこれから出かけますので早めの日記(?)です。昨日の日記を読んで、昨夜はぐっすり眠れましたか。怖かったでしょう。うなされて一睡も出来なかったのではないかと心配しているのですが。ナニ、笑っちゃいましたって。


それでは「怖いお話その2」をお届けします。昨日は公園の怪談でした。今日お届けするのは我が家の「トイレの怪談」です。実に怖い話です。この怖い話を読むと今度こそ一睡も出来ないのではないかと思われます。実話です。ですから架空の物語より数段も怖いお話なのです。


「トイレの怪談」と言いますと、便器から手が出たり、顔が出たりする怖い話ですが、よく考えて見ますとタイミングを外してしまいますと大変なことになります。「▲ンコしている時」(▲のことばは適当に考えてください)に手が出てきますと手が「▲ンコ」まみれになりますし、顔だったら散々な目にあいます。幽霊はもう二度と出てやるかと思うでしょうね。トイレに入った時に手が出てきますと、びっくりしてすぐトイレから出てしまうでしょうし、何をした後に手や顔が出ても見落とされてしまうかも知れません。実にタイミングが難しいですね。それにしても今は水洗式が多くなっているのですが、以前のような貯フン式、ボッチャン式、臭拡散式便所の暗いアナグラに独特の気味悪さがありましたが、水洗式の場合はこれがなくなり、何処から手や顔を出してよいのか分かりません。幽霊も戸惑っているかも分かりませんね。今の子供たちに「トイレの怪談」話をしてもピンとこないかもわかりません。笑われてしまうのではないかと思い、孫たちにはこの話はしていません。


ある真夜中の出来事です。トイレに行きたくなって目が覚めました。時計を見ますと午前1時32分。前立腺肥大症と言われた記憶がないのですが、近頃、夜中にトイレに行きたくなり目が覚めるようになりました。そのまま太陽が上がるまで我慢するか、トイレに行ってすっきりさせるかウジウジと考えること8分。とうとう我慢が出来なくなりトイレに立ちました。真っ暗な廊下のあちこちにぶつかりながらトイレに入りました。我が家のトイレは水洗で洋式なので入り口に向かって座ります。余談ですが、この洋式トイレ、最初設置された時、座り方が分からなくて正面に向かって座って用をたしていました。でも、座り心地がどうも悪いので思い切って入り口に向かって座りましたら、これが実に座り心地がよくそれ以来ずっと入り口に向かって座っています。これで良いのでしょうか。誰も座り方を教えてくれませんでしたので。


これからが怖い話の真髄です。で、トイレの入り口の横の棚に一枚の紙が乗っていました。その紙がひらひらと動いているのです。何だろうと思いその紙を見ました。それは「宝くじ」だったのです。たったの一枚、でも一等は2億円。それから寝床に入っても眠ることが出来ませんでした。なんであんなところに宝くじ一枚が置いてあるんだろう。トドのように寝入っている家内を起こし聞こうかとも思いましたが、夏の暑い夜を心地よく寝ている家内を起こすと朝食の用意をしてくれないおそれがありますので、朝まで待つことにしました。


朝になり、心地よい眠りから覚めた家内が顔を出しました。僕は半睡(真夜中に目がさめましたので)の状態でトイレの宝くじのことを聞きました。「ああ、あれね。ウンが着くようにトイレに置いてあるの」とケロッとした顔で言いました。「トイレでウン▲。だから「運」。ウ〜ン、なかなか洒落ているじゃないか」と一瞬思いました。宝くじ一枚が300円、一等2億円。2億円÷300円。半睡の状態ですぐ計算できなかったのですぐパソコンを起動させ、そしてExcelで計算してもらいました。そうしましたら666,666倍(割り切れませんでしたが)金額にしますと2億円引く事の300円で、エート、1億9千9百9拾9万9千7百円もの儲けが生じるのです。一枚の宝くじで2億円を当ててみようという魂胆。人間の欲望に背筋が凍ってしまいました。「怖いお話」でしょう。人間の欲望ほど怖いものはありません。怪談より怖いでしょう。実話ですからなお更怖く感じます。いつかあなたの身に起こるかも知れないとなると本当に怖いお話です。儲けの金額を計算して気がついたのですが、家内に注意しておきました。今度、宝くじを買うときは連番で3枚買うように。前後賞で3億円になりますから。我が家は夫婦で欲望のカタマリで我が家を「欲望の館」と名付けました。ますます怖くなってしまいました。


どうでしたか。この暑い夏の夜を涼しく過ごすことが出来ますね。今日はこのお話にピッタリの写真がありませんので省略します。それではご機嫌よう。