「ガチョウ友の会」にはもちろん規約があってこれに違反した場合は、リーダーからお仕置きを受けることになっています。
この規約の中に面白い規程があり、この規程は「貯餌規程」(なんて読むのかわかりません)というのだそうです。
この規程には「毎日食べる餌のうち、餌を少しずつ貯めていく」ということについていろいろな決めごとが書いてあります。
この規程の趣旨は、飽食を戒め、餌にありつけない他のガチョウたちに少しずつ「貯餌」したものを与え、相互扶助精神を培っていこうというものです。
もちろん、「貯餌」したガチョウは、自分が餌にありつけない場合は優先的に餌が与えられることになっています。
「貯餌」したガチョウには「貯餌通帳」が交付されます。
「貯餌通帳」を見せてもらったのですが、貯餌した餌の種類・出餌(これもなんて読むのかわかりません)した餌の種類・それぞれの日付、貯餌個数・出餌個数、そして残高が記入されていました。このガチョウの残高は「トウモロコシ13粒」となっていて、残高が少ないので恥ずかしいのか黄色の嘴が赤くなっていました。これも人間と同じです。
「貯餌」しないで餌ばかり貰っているガチョウには厳しい罰則があり、公園の管理人さんから与えられる餌は五日間食べることができないようになっています。
これで「ガチョウ友の会」の概要の説明を終わりますが、おわかりいただけましたか。
若干の説明なんて書きましたが、長々と書いてしまいどうもすみません。