オオバン」。この言葉を聞いて何が思い浮かびますか。


『昔、むかしあるところにやさしいおじいさんがすんでいました。おじいさんの家にはポチという名前の犬を飼っていました。
ある日、ポチが裏の畑でワンワン鳴きました。
おじいさんが行ってみると「ここほれワンワン、ここほれワンワン」と鳴きました。
おじいさんが、掘ってみますと「大判(オオバン)、小判(コバン)がざっくざっくと出てきました。』
と、昔話の花咲かじいさんを思い出しますか。

[id:h-kawa0619:20071025(「ひねくれ者が書いた日本の昔話[花咲かじいさん]」)[お時間がありましたらクリックしてください]
この日の日記には次のように今風のお話にして書きました。
『「ここほれワンワン、ここほれワンワン」とポチが鳴きました。
あまりしつこくてうるさいので、隣近所の迷惑になると思い「ポチを埋めてしまいました」。
めでたし、めでたし。』
昔話をとんでもないものにしてしまい反省しています]。




オオバン」と聞いて鳥の名前だとピンときましたら、「鳥のつう(通)」ですね。
実は僕は人生の半分をとっくに過ぎている年齢で初めて鳥の名前だと知りました。公園にはいろいろな渡り鳥がやってきます。その渡り鳥の一種です。
過去の日記にこの鳥の名前がわかりませんでしたので「ナノハナワルサーズ」という名前をつけました。
[id:h-kawa0619:20060311(カルガモ物語)][お時間がありましたらクリックしてください]
この鳥は「ナノハナワルサーズ(菜の花悪さーず)」の名前の通り、菜の花の若芽をせっせとついばんで、公園を管理するオジサンたちやオバサンたちが汗水たらして植えた菜の花をヒトハナ咲かせない前にダメにしてしまうのです。とんでもない鳥たちです。
とんでもない鳥たちと書きましたが、これは人間側からの言い分で(ナノハナワルサーズと命名したのも人間の勝手からです)鳥たちの立場から言わせると「この公園は私たちのために御馳走を作って待っていてくれる素晴らしい公園だ。毎年ここに来よう」と思っているかも知れません。
今年も菜の花畑の一つがダメになりました。菜の花の茎だけが残っています。


















[この写真にはガチョウたちが写っていますが、たまたまこの日に「ガチョウ」たちが菜の花畑に散歩に来ていたのです。
ガチョウに代わって弁護しますが、ガチョウが食べたのではありません。「たまたま」ここにきていたのです]








[オオバンに食べられなければこんなに大きく育っている筈の菜の花の若芽で、いかに被害が甚大であるかわかります。公園を管理するオジサン、オバサンの苦労が吹き飛んでしまいました]



[オオバン]
















この「オオバン」。ツル目クイナ科(よくわかりません)でクイナは「水鶏」と書きます。
歩き方、泳ぎ方は鶏のように首を前後に動かします。
額には嘴が延長したような「額板」があり、嘴と額板は見た目には白く見えますが薄いピンクの色をしています。
食性は雑食性で昆虫・甲殻類・植物など何でも食べます。


今年も菜の花畑の一つがダメになりました。菜の花の茎だけが残っています。
他の菜の花畑周辺に網を張りました。これ以上オオバンからの被害を防ごうとしているのですが、オオバンは食べ物にありつけないとなると必死になって次の手を考えるようになると思います。人間の知恵が勝つか、オオバンの賢さが勝つか、さて、どうなるでしょうか。