思い出2

今日の天気 晴れ


昨日は寒かったですね。東京では木枯し1号が吹いたとか。東北、北海道では雪が積もったところもあったようで、冬はアッというまに来てしまいました。天気予報図を見ますと、日本海側では「スジ状」の雲で埋め尽くされていました。「寒い、寒い」と思っていましたら、今日は風もなく実に暖かな日です。
袖ケ浦公園にも紅葉の季節がやってきました。まだ、ほんの一部の紅葉ですが季節はどんどん冬に向かって進んでいます。


NHKラジオの第一放送の昼の12時15分から30分の15分間。「昼のいこい」と言う放送をしていますが、聞いたことがありますか。この「昼のいこい」は1952年に始まり、実に54年の長期に亘っての放送です。テーマ曲は古関裕而さんが作曲されたものです。テーマ曲の間に「NHK農林水産通信員」から各地の頼りが紹介されます。現在は「ふるさと通信員」と言われています。


「××さん(僕の名前です)は先生になれるよ」。小学校6年生の担任、土居先生から言われた言葉です。その日は小学校を転校する日でした。小学6年生まで育った故郷を離れる日でした。その日は今日の日のように秋だというのに暖かな日でした。クラスの教壇に立ち、クラスメート全員の前でお別れの挨拶をしました。これから行くのは青森、父親の生まれたところです。クラスメートの別れはそんなに悲しくはありませんでした。これから手紙のやり取りが始まるという「うれしさ」があったような気がします。


最後の給食を食べ終わり、再度、みんなに挨拶をして校門に向かいました。土居先生が最後に言った言葉が「先生になれるよ。しっかり勉強しなさい」。暖かな日でした。
昼休みの時間ということもあり、校内放送がかかっていました。それが「昼のいこい」でした。先生に手を振って分かれました。家では僕の帰りを待っていて、家族全員がそろったところで駅に向かいました。


自動車に乗っているとき、時々この「昼のいこい」の放送を聴きます。テーマ音楽は昔とちっとも変わっていません。放送内容も同じです。小学校を転校して50数年、昼のいこいの放送が始まった数年後です。この放送を聴くと今も小学校を転校した時のことをはっきりと思い出すことが出来ます。そして、今になってクラスメートとの別れが悲しく思い出されるのです。そして、土居先生はどうしていらっしゃるだろうかと思います。土居先生にお会いすることが出来ましたら、一言お詫びを申し上げたいのです。「先生、ご期待に副えなくてごめんなさい。勉強しなかったもので、普通のサラリーマンで終ってしまいました。そして、定年を迎えました。先生、お元気でいらっしゃいますか」。