袖ヶ浦公園











ここ二三日程、肌寒い日が続いています。桜の開花予想日が少し遅くなったようですが、それでも例年より早く咲きそうです。
10日の朝早くから九十九里町まで出かけ、12日の夕方に帰ってきましたが、お土産に風邪をもらってきました。
13日喉に痛みを感じ、そのまま寝てしまいました。今日は16日ですがまだすっきりしません。


今朝も頭が痛く、朝食後また寝てしまいました。ラジオから流れてくる音楽で目が覚めました。
「野ばら」。ずっと昔唄った歌です。小学生のころです。先生がひくオルガンに合わせて、クラス全員が大きな声で唄った歌です。自然に涙が流れてきました。みんな元気でいるだろうか。懐かしい歌です。


この携帯ラジオ。もう10年になります。夏の暑い日に海岸で拾ったラジオです。拾得物として警察に届けようかと思ったのですが、こんなもの警察に届けても迷惑するだけだろうと自分勝手に思い、それ以来、愛用しているラジオです。
いつも枕元におき聞いているラジオです。深い眠りにつくホンの少しの間に聞くラジオです。静まりかえった部屋で、ラジオのスイッチを入れると別世界が広がります。
時にはニュース、時には野球放送、時には音楽、そして落語・漫才。天気予報や交通渋滞の情報を聞きます。
ラジオはその時、その時の情報を詳しく、丁寧に知らせてくれます。
でも、いつも最後まで聞くことはありません。いつしか眠りに入ってしまうからです。


小学生のころ、ラジオの回りにはいつも家族がいました。ラジオが家族団らんのひと時を作ってくれました。
食事をしながらラジオを聞きました。勉強しながらラジオを聞きました。自分の家のラジオが故障したときは、隣の家に聞きに行ったこともありました。小学校の昼の休憩時間にはラジオを聞きながら食事をしました。ラジオが唯一の楽しみでした。
雑誌の付録に「鉱石ラジオ」がついてきたことがあり、父親にせがんでやっと買ってもらい、レシーバーから声が聞こえた時の感激は今でも忘れられない思い出の一つです。


今枕元にあるこの小さな携帯ラジオのスイッチを入れると、昔、ラジオをきいていた家族の笑い声が聞こえそうな気がします。
ラジオを聞きながらいろいろなことを思い出します。ラジオは思い出がたくさんあります。
でも、思い出にふけるのはホンの少しの間です。いつしか眠ってしまいます。
このラジオ、1時間すると電源が切れる小さなラジオです。枕元で10年も故障しないで音を出し続けています。