私はネコです(4)

ふてぶてしいネコ2

今日の天気 晴れ。


久しぶりの暖か日です。風があっても心地良く感じます。布団を干しました。今日もホカホカの布団で寝ることが出来ます。
しばらく風邪を引いて寝ていましたので、風邪のウイルスが布団の中で「集会」を開き、今後の対策を考えられてはこまりますので根こそぎ退治することにしたのです。
これで安心して寝ることが出来ます。


この暖かさに誘われるようにして公園を歩いてきました。2周ほどしてきたのですが、汗がうっすらと出ました。
久々に例のふてぶてしいネコに会いました。相変わらず偉そうな態度は変わっていませんでした。昨年の10月12日以来です。
(id:h-kawa0619:20051012 id欄をクリックしてみてください・10月12日の日記が表示されます)


「あれ、こんなところにいたのですか。今年の冬は例年になく寒かったので、すでに凍死していて、今頃三味線の皮になっているんじゃないかと思っていたのですが」。


ネコ「しばらく振りに合ったのに、冗談がきついですね。そうそうまず自己紹介します。「我輩はネコです。名前は相変わらずついていません」」。


「自己紹介は毎回のことなので省略してかまいませんよ。誰が見てみてもネコということは分ります。毎回、同じようなことを書かせないで下さい。そのうち「犬」になったらその時に自己紹介でもしてください。それからまだ名前がついていないのですか。ま、無理でしょうね。もう若くもないし、それに可愛くないからね。可愛ければ「み〜ちゃん」とか「ニャンニャンちゃん」とかで呼ばれるでしょうけど、もう無理ですよ。せいぜい「どらネコ」と呼ばれるぐらいです」。


ネコ「そんなことを言わずに考えてみてください。鴨川のアザラシだって「カモちゃん」という名前がついて、新聞にでて一躍有名になったじゃありませんか。我輩も可愛い名前をつけて貰って、新聞にでて、袖ケ浦公園の評判を高めようと考えているのですから。今考えている名前は「ソデちゃん」ってどうですか。とっても気に入っているのですが」。


「単純ですね。ネコなんて何処にもいますから新聞なんか取り上げてくれませんよ。ネコが公園で100万円拾って、それを交番に届けたら新聞に載るかも知れませんね。「ネコババしない正直なネコ。名前はソデちゃん」なんてね」。


ネコ「ところで白髪の小父さん」。


「僕のことですか」。


ネコ「あなたしかここにはいませんよ。よく日中見かけますが、仕事をしていないのですか」。


「心配してもらってありがとう。僕は定年で今は仕事をしていません。「どらネコ」さんと同じで日中ブラブラしております」。


ネコ「仕事がなくてもよく生きていかれますね」。


「おかげさまで、年金というものを貰って死なない程度で生活しています」。


ネコ「羨ましいですね」。


「人間の世界では、働いている時に毎月お金を出して、そしてある年齢になるとそのお金をもらえることが出来るんです。それで生活をしているんですよ。ですからネコのように生まれたときからブラブラしているようではダメです。働かなけばダメですね。ネコだって年金の仕組みを考えれば良いのです。
例えばネコ年金組合を作って、若い時に毎月、ネズミを2匹組合に出すのです。
そしてある年齢になった時、組合から二月に一度「キャットフード10粒」を貰うようにするのです。それで飢えをしのげます」。


ネコ「そうか、そういう方法もあったんだ。もう遅いですね」。


「残念だけど遅すぎるね。でも、毎日、人間にこびて餌を貰って生活するのも悪くはないんじゃないの。それにしても毎回思うんだけどその大きい態度を改めないとダメですね。人間が近づいても避けようとしない態度は可愛くないですよ」。


ネコ「生まれつきなんで直しようがないんです」。


暖かい陽射しの中で今日もふてぶてしい態度で寝ています。
子どもが近づいてもビクともしません。今頃、ネズミの夢を見ているのかも分りません。