猫のお仕事

今日の天気 晴れ


朝夕めっきり涼しくなってきました。それに暗くなるのが早くなってきました。
秋の夜長、読書するには良い季節になってきましたが、何しろ暗くなると自然に眠くなることが身についているものですから、読書どころではありません。
本を開くと眠気が急に襲ってくるのが癪に障るこの頃です。


さて、今日も公園の出来事です。
朝夕涼しくなってきましたが、日中はそれでもまだ夏の日差しが残っています。
そんな中、例の「ふてぶてしい猫」が太陽の光を一杯浴びて寝ていました。
近寄っても一向に起きる気配がありません。いつものことです。それにしてもなんという格好で寝ているのでしょうか。昔とちっとも変っていないじゃありませんか。
id:h-kawa0619:20080415」[親愛なる貴方様へ(写真集)](idをクリックしてください)



[猫の寝相]



















僕「こんにちは。お元気でしたか」(ネコ語に同時通訳・「ニャオ」)


猫「ニァオ」(人間語に同時通訳・「いやー、久し振りですね」)
以下、同時通訳を併記しますとややこしくなるうえに、紙数を多く必要としますので通訳後の言葉で記載します。



[やっとお目ざめ]



















僕「こんな暑い日によくまあ寝ていられるものですね」


猫「何もすることがないんでね。寝ることが仕事みたいなもんですよ。一日、汗水流して働いても一日は24時間。寝て過ごしても一日の時間は24時間。みんな同じですよ。それに猫が働いてもお給料はもらえないし、お給料をもらったからと言って「ネコの缶詰」を買う店もないしで、毎日、人間様から「キャットフード」を頂戴して細々と生きている方が楽ですよ」


僕「実はね。僕も猫さんと同じようにグータラな生活をしているんですよ。仕事をしないで毎日家の中でブラブラしています。猫さんと違うのは今日は何して24時間を過ごそうかと考えていることです。でも、朝からずっと寝て過ごすことは滅多にありません。ですからお給料は頂戴しておりませんが、雀の涙ほどの「年金」で細々と暮らしています」


猫「人間は定年退職すると猫と同じですね。1日中寝て猫生(人間の場合は人生といいますので)を全うするか、何をしようかと考えて何もしないで人生を全うするか、猫も人間も1日24時間は同じように過ぎて行きます」


僕「でも、朝から晩まで、いや、朝から朝まで一日中寝て過ごす猫生はつまらないんじゃないですか。この公園で猫さんにぴったりのお仕事があるのですが。その前に、最近、有名になっている猫の「たま」をご存じですか」


猫「ここにはテレビもネー。新聞もネーでそんな猫のことは知りませんね」


僕「たまは、和歌山県にある和歌山電鉄貴志川線貴志駅で駅長さんをやっている有名な猫です。可愛いですよ。
猫も一生懸命仕事をすれば有名になります。どうですか。この公園で「園長」さんでもやってみませんか。猫さんにはもう可愛さはありませんが、人間並みの貫禄がありますから有名になると思います。特に「小母様」から人気を博しサイン攻めにあうことは間違いないと思います。そんな時は、朱肉を用意しておき「手」か「足」のどっちかで押印をしておけばよいのです。判別は出来やしません。
園長さんになったときの写真も用意しておきました。いかがですか。お顔はちょっと煤けていますが風格もあり、帽子が良くお似合いです。昼間っから行儀の悪い寝方をしている猫なんて誰も想像できません。
生まれた時から猫の品格を保ち、高等教育を受けられた猫だと誰もが思うでしょう。
日頃の猫さんの生活は、口が裂けても言いません(写真を公開してしまいましたが)」



[園長さん]
























猫「この猫、吾輩ですか。別猫(人間の場合は別人と言いますので)のようですね。なんかその気になってしまいました」


今日もさわやかな秋空。猫さんとの会話を想像しながら公園を歩いてきました。