人間の運命

「芙蓉2」

今日の天気 雨時々曇り


台風14号の影響で雨が降ったり止んだりしています。雨の中、公園を歩いてきました。行き交う人も少ない状態です。昨日のガチョウたちは大きな木の下にいます。台風が過ぎ去るまで木の下で過ごすのでしょう。


公園を歩いている途中、珍しい人に会いました。近所の人です。この方も毎日のように公園歩いているのですが、歩く時間帯が違いますので滅多に会うことはありません。同じ年代です。


「オヤ、珍しいですね。この時間にお会いするなんて」
近所の人「今日は雨が降るってテレビで言っていたもんだから、早いとこ歩こうと思って」
「相変わらずお元気そうで」
近所の人「いや、実は昨日退院しましてね。入院中、毎日退屈でしようがなくて公園を歩くのを楽しみにしていたんですよ」
「どこが悪かったんですか」
近所の人「胃ガンですよ。5月に、生まれて初めて人間ドックを受けたんですが、その時、胃に異常が見つかったので再検査を受けたら胃ガンだと分かりましてね。その場所も一度で手術できる場所でなかったらしく、二度も手術をしました。早期のガンだということで大事にならなかったんで簡単に済みました」
「それで、もう歩いて大丈夫なんですか」
近所の人「大丈夫なんでしょう。胃は痛くないしこうして歩けんですから。後は1ヶ月に一度病院に行って診てもらうだけですから」
「ヘ〜、それはよかったですね」


その他、いろいろお話をして「お大事に」
と、言って別れました。良かったですね。早く発見できて。
近所の人は実にアッケラカントとしています。近所の人が言うことには「本人が気が付いた時は手遅れ」とか。健康診断はやはり必要ですね。
人の運命ってどこで分かれるのでしょうか。


近所の人の歩く姿は、のんびりとそしてうれしさに満ち溢れているようでした。雨は霧雨に変わりました。