電話機

「ガマ」

今日の天気 曇り時々晴れ。


まだ、梅雨がいつあけるか今のところ不明です。例年ですと今月の20日頃。子供たちの夏休みが始まる時です。


電話機が「リン、リーン」と鳴りました。固定電話機です。今の電話機の呼び出し音はいろいろな音を出すことが出来るらしいのですが、我家の電話機の呼び出し音は標準のパターンです。時々テレビで電話機の呼び出し音が流れると我家の電話機がなっていると錯覚して受話器を取る時があります。


電話機の呼び出し音は鳴り続けています。我家は早朝であろうと、日中であろうと、夜中であろうと夫婦二人しかいないので、このうちどちらかが電話に出なければなりません。
「電話だよ」といち早く言ったほうが勝ちです。「電話だよ」と言わなくても電話機が「リン、リーン」と鳴っているのですから「電話だよ」と言わなくても分かります。


先日受けた人間ドックの結果が送付されてきました。それによると「聴力」は二人とも「異常なし」です。二人の耳には呼び出し音は聞こえています。因みに家内は「手話」を勉強していますが、本件には関係ありません。


「電話だよ」とは「電話にでてよ」ということです。ですから「電話だよ」といち早く言ったほうが電話に出なくてすむのです。
大体は僕が電話に出ます。僕には関係のない電話が多く、電話に出ると「奥様をお願いします」と言われます。家内に取り次ぐと「誰から」とか「内容は」と聞かれます。「そんなことを聞くんだったら電話機が鳴ったらすぐ出なさいよ」と思いますが、そのような言葉はおくびにも出さないように心がけています。
何故って。ウッカリ、この言葉を出すと途端に機嫌が悪くなり、その日の夕食のオカズは納豆だけになってしまいます。


今日の電話も僕が出ました。やはり「奥様をお願いします」といわれました。
そんなことで今日も我家の夕食は普通の食事が出来そうで、波風が立たない実に平和な日を過ごしました。
「あそこのご主人、年金を貰っているのに餓死したんですってね」と言われないように、今後も家内の機嫌を取り、生き続けて行きたいと思っています。生きているだけで「年金」がもらえることになんとなく後ろめたさを感じている今日この頃です。