思い出

春の「羊蹄山」

今日の天気 晴れ、午後から風が強くなってきました。


16日、母親の法事で北海道小樽市に行ってきました。母親が亡くなってから一年。亡くなった日の夜、小樽に着きましたがその時は寒かった。小樽は寒いからということで厚着をして出かけたのは良いけれど、それでも寒かった。母親の死というのが一層寒く感じさせたのかも知れません。父親がなくなってから二十五年。七月に亡くなった時も、夏だというのに寒かった。肉親の死がどれほど精神的にショックを受けて、自分の体に異常をきたすのか初めて知りました。小樽に住んでいる姉弟たちは、こんなに暖かな日は滅多に無いと言ってたのが不思議に思えた日でした。
今年は軒下にはまだかなりの雪が残っていました。山はまだ真っ白な状態です。ときたま、雪と霰が降りました。その寒さが一年前の母親が亡くなった日のことを鮮明に思い出させてくれました。


「今年の雪はどう」、冬の母親に対してのいつも決まっての挨拶です。「今年も雪が沢山積もって雪投げが大変」これも母親が答える言葉です。何時だったか、小樽で同期会がありその帰り母親が漬けたキュウリの漬物を貰ってきたことがありました。その時も雪が降っていて、漬物樽には氷が張っていました。キュウリの漬物は母親の大得意とするものです。漬物を取りに行く時、バケツにお湯を入れて持って行ったので、何でお湯なんか持っていくのかと思いましたが、漬物を樽から取る時、手がかじかんで取ることが出来ないのでお湯で手を温めながら樽の中から漬物を取っているのです。ありがたいですね。「小樽は雪が降らなければもっと良いところだけどね」母親の口癖でした。


「今度、住む時は雪が降らないところに住もうよ。僕も親の近くに住むから。後、一ヶ月もすると小樽にも桜が咲くよ。その時は姉弟を呼んでおくから母さんも父さんを呼んで、皆で桜を見ながらジンギスカンを食べよう」。