「ルーズヴェルト・ゲーム」にならなくてよかった

今日の天気 晴れ


昨日(20日)東京にある神宮球場に行ってきました。今、この球場では昼間、第96回全国高校野球大会「東東京」地方大会が行われています。


応援してきたのは孫が野球部で頑張っている関東第一高等学校(関東一・26年春の選抜野球大会出場)です。対戦相手は堀越高等学校(堀越)。


ルーズヴェルト・ゲーム】
『「なあ、細川君。野球で一番おもしろいといわれているスコアがいくつか、知ってるか」。突然青島にきかれ、細川は首を傾げた。「さあ、私はあまり野球に詳しくないので。3対2ぐらいの試合でしょうか」「8対7だ」。青島はこたえた。「ルーズヴェルト大統領が、もっともおもしろいスコアだといったのがそもそもの起源でね。ルーズヴェルト・ゲームだ」』
(大きく開けられた点差。そこから追いつき、逆転する。地鳴りのようか感動が湧き上がってくるのは、それからだ)
【池井戸 潤・講談社文庫】


関東一高は先攻・2回表から毎回得点を重ね、9回表に1点を加え7点。堀越は2回裏の1点だけ。9回の裏、堀越の攻撃を残す時点で7対1。6点差の逆転はいくらなんでもないだろうと思っていましたら、あれよ、あれよという間に堀越は6点を加え7対7の同点にしてしまいました。10回表に関東一高は1点をとり、その裏、逆転されずそのまま逃げ切り、8対7で勝利。「ルーズヴェルト・ゲーム」にならなくてよかった。8対7でも、逆転で負けてしまった場合は、もっともおもしろくないスコアとだろう思います。帰りの足取りは軽やかでした。


『「野球ってのは、いつもこんなにハラハラドキドキしてなきゃいけないのかい」』【ルーズヴェルト・ゲーム・池井戸 潤・講談社文庫】


(関東一高対堀越・神宮球場)


(延長10回・8対7で関東一高勝利)