浦島太郎は、乙姫様からお土産としてもらった玉手箱をどうしても開けてみたくなりました。乙姫様からは「玉手箱は絶対に開けてはいけませんよ」と言われたのですが、このままにしていたらただの箱だと思い、乙姫様からの記念品を何とか見たいと思ったのです。
開けてびっくり。中から白い煙がでてきて、浦島太郎はお爺さんになってしまいました。
その後、浦島太郎は竜宮城で遊び呆けた疲れがでて、数年間しか生きられませんでした。
死ぬ間際、「竜宮城で楽しく過ごしたことが忘れられない。そして仲間であったカメたちのことが心配だ。どうか、わしの骨は池が見える場所に埋めて欲しい」と枕もとにいた人に言いました。
それから何十年も経ちました。浦島太郎のお墓から一本の草が生えてきました。
茎は直立し花はグロテスクな黒色。糸状に伸びたものは、釣り糸に見えました。
村の人々は、この草を「ウラシマソウ」と名づけました。「めでたし、めでたし」。
で終わりです。