消費・賞味期限について

今日の天気 曇り


家内が「オトウサン、どこか具合の悪いところありませんか?」と冷蔵庫の中をごそごそとかきまわしながら家内が言いました。
ありがたいことです。夫婦二人の生活でお互いに体をいたわってこれからも生きていくのです。どちらかが倒れたら介護が大変です。


僕は、戦中、戦後の食糧難の時代を乗り切って生きてきました。
食べられるものであれば何でも食べ、出されたものは残さず食べました。
好き嫌いなんて言っていられない時代に生きてきたのです。
そんなことから「胃腸」は頑丈になって、何を食べてもきれいに消化するようになりました。


今の時代「消費期限」や「賞味期限」に神経過敏になっていますが、僕は「消費期限」や「賞味期限」は舌や胃袋が判断します。
舌は美味いものは期限内、不味いものは期限経過と一応判断しますが、不味くてもすべて嚥下してしまいます。最終的な判断は胃の中に納まってから腹痛や下痢を起こすかどうかです。
腹痛や下痢が起きなければ「期限」は全く関係なく、不幸にもこれらの症状が出た場合、家内に内緒で「正露丸」を飲み、食い意地の張っている僕の責任の下で治るまで我慢します。


「竹輪」。
大好きな食べ物の一つです。僕はスーパーに行くと必ず買ってきます。料理をしなくてもそのまま食べられるのが気に入っていますし、ちょっと小腹が減ったとき内緒で「おやつ」としても食べます。
「オトウサン、冷蔵庫にあった竹輪、一本足りないんだけど。また、つまみ食いしたのね。この竹輪、とっくに賞味期限が過ぎているのよ」。(この言葉の後に、最初の「オトウサン、どこか具合の悪いところありませんか」が続きます)。
その竹輪は1時間ほど前におやつ代わりとして食べたのですが、味は不味くもなく、それに腹痛も下痢も起きそうもないので、残りの1本を後で食べようと思って冷蔵庫の奥深くしまっておいたのでした。
家内は残っている竹輪を捨てると言いました。勿体ないことです。同世代に生まれた家内は戦中、戦後の食糧難のことは忘れてしまったのでしょうか。



[ガチョウ・消費期限・賞味期限なんて贅沢なんか言っていられません]