お伽話と現実の龍宮城

今日の天気 晴れ



毎日蒸し暑い日が続いています。梅雨が明けたのではないかと思うのですが、天気予報ではまだまだと言っています。もう、梅雨が明けるのは時間の問題です。


昨日、孫二人が「プールに泳ぎに行こう」とやってきました。夏休みに入り、僕と同じように時間を持て余しているようです。
「夏休みの宿題やったの」って聞きましたら、まだやっていないという返事です。毎年のことですが、夏休みが終わるころ泣きながら宿題をやっています。どうも僕からの遺伝のようです。
僕は小さい頃から面倒なことは期限ぎりぎりにならないとやらないという性分で、それが今でも続いています。
毎年恒例の確定申告。期日ギリギリになってやっと泣き泣き手をつける有様です。



「それじゃ、龍宮城に泳ぎに行こう」と僕は言いました。
「龍宮城」と言えば日本で有名な「浦島太郎のお伽話」にでてきます。
「公園で助けたカメお話」にも出てきますが、ごく一部の方しか知らない話題ですので有名な浦島太郎のことについて孫に聞いてみました。
「浦島太郎のお話知っているかい。ナニ、聞いたことがないの。それじゃ」と言うわけで得意になって浦島太郎のお話をしました。
「浦島太郎は漁師でした。ある日、浦島太郎は子ども達が亀をいじめているところにばったりあってしまいました。浦島太郎は可哀そうな亀を助けると、亀はお礼に龍宮城に連れて行ってくれると言いました。浦島太郎は龍宮城に連れて行ってもらいました。龍宮城には乙姫様がいて、浦島太郎を心から歓迎してくれました」。ここでお話を中断しました。
この後の話の内容がどうであったかだんだん自信がなくなってきたからです。
「もっと長い話なんだけど引き続き聞くかい?」と孫に尋ねました。孫は浦島太郎より泳ぎの方に気持ちが行っていましたので「オジイチャン。コンドキタトキニヒキツヅキオハナシヲキクカラネ」と下の孫は僕の話を遮り、浦島太郎のお話より「早く泳ぎに行こうぜ」という顔をしていました。


「オジイチャン、僕、龍宮城に行ったことがあるよ。そこで泳いだ」と上の孫が言いました。これから泳ぎに行く「龍宮城」と言うのは某ホテルグルーブが経営しているホテルでプールの施設があります。お金を出していくところです。そういえば上の孫と一緒に行ったことがあります。


浦島太郎のお伽話に出てくる「龍宮城」とこれから行く「龍宮城」とは全く逆です。
浦島太郎の龍宮城は良いことをした人ばかり招待されていくところで、きれいな乙姫様やタイやヒラメの踊りを見ることができ時間はアッと言う間に過ぎていくところです。
一方、ホテルの龍宮城はお金を出せばどんな人でも行くことができます。お金をだしてプールで泳いでいるトドやセイウチなどを見ることになり、時間の経過が実に遅く感じます。


お伽話と現実の龍宮城。どうやって孫たちに説明できるか、僕の夏休みの宿題になってしまいました。