千両・万両

今日の天気 晴れ


暖かな一日でした。昨日とはうって変わって晴天、そして師走には珍しく暖かです。「春が来たなと思うべな」というような天気で「フナっこ」に限らず人間も春が来たかと錯覚しそうな天気です。
いよいよ今年もあと数日です。家の内外の掃除も一段落して、お正月用品でも買いに行こうということで出かけてきました。神棚に供える「松」・お供え餅・玄関におく「生花」などいろいろと買ってきました。
買ってきた「生花」の本数が少し少ないのが気になりました。例年、もっと本数が多く我が家にとっては年に一度の豪華で贅沢のような気がしたのです。



今の時期、庭を彩るものが極端に少なくなりますので昨年「千両」と「万両」を庭に植えました。今年は「千両」の黄色と赤色、そして「万両」の赤色の実が元気に育って、寂しい庭はちょっぴり明るくなっていました。
買い物から帰ってしばらくして庭に出てみました。どうもいつもの雰囲気とは違って、暗い感じが漂っています。昨年までの庭の雰囲気です。懐かしいなぁと一瞬思ったのですが、どうも何かがヘンです。
その暗さの原因が分かりました。「千両」と「万両」が木の真ん中で切られていて、黄色・赤色の実がなくなっていたのです。


「オトウサン、ちょっと正月らしいでしょう。それに豪華になったわ」。と家内が言いました。
「ウワッ、千両・万両の実がこんなところにあったのか」と僕は言いました。
先ほど買ってきた「生花」と一緒に花瓶に入れてありました。今年買った生花の本数が少ないなぁと思ったのは当たっていたのです。家内はハナから庭に植えてある千両、万両を利用しようと考え買う本数を少なくしたのです。
「折角生えてきた千両、万両をこんなところで使われるのは残念だ。使うんだったら使うでなぜ僕に言ってくれないんだ」とそれなりに強く家内に抗議をしたのですが、無視され現在に至っています。


千両も万両も鳥の餌になるんだったら、我が家で飾られ皆からきれいだねと言われたほうが幸せかなと、僕なりに理由をつけ諦めましたが、自分が植えたものを切花にするのはなんとなく勿体ないような気がします。
千両にしても万両にしてもどんどん増えていきます。実が落ちてそれが翌年に生えてくるようです。
来年はもっと増やしてみよう。来年のことを言うと「鬼」が笑うかも知れませんね。