「オカリナ」

今日の天気 晴れ


気持ちの良い天候です。時間がの〜んびり過ぎていくような気がします。こんな日は布団を干しますと、今晩、フカフカな布団で寝ることが出来ます。まだ、明るいのに寝ることばかり考えています。



さて、今日も頑張って公園を歩いてきました。駐車場からしばらく歩きますと、「菖蒲園」というところにつきます。ここは春になりますと「花菖蒲」が咲き、沢山の人で賑わいます。今の時期は閑散としていて訪れる人もありません。その菖蒲園を歩いているとき、遠くから「笛」の音が聞こえてきました。珍しいことです。公園で音楽を聴くことは滅多にありません。春の公園祭りでの「カラオケ大会」。そして秋の火災予防週間に行われる消防音楽隊による演奏などごく限られています。


笛の演奏は聴いたことがない音楽です。でも、何故か自然にとけ込んでいる音楽です。静かな、静かな音楽です。心にしみこんでくる笛の音色です。公園を歩き終わって菖蒲園に来た時、又、笛の音色が聞こえてきました。最初に聞いた時からすでに1時間以上は経っています。その笛の音色に誘われて近づいていきました。そこには一人の男性がいました。吹いているのは「オカリナ」という楽器でした。


演奏をしていた男性としばらく話しをしました。
この「オカリナ」というのは管楽器とは発音が違うんだそうで、形は涙滴状をしており指穴は6個から13個程あって、この穴を指でふさぐことにより音程を調節するのだそうです。又、気温により、そして息の強さによって音程は変わるということもあるようです。なかなか難しいようです。オカリナの形は世界に一つしかないということも知りました。それは、素焼きで、自分で作るからです。その音色は素朴でまろやかなものです。何曲か吹いてもらいました。小さい頃を思い出す音楽と音色です。この音色をだすのに18年もかかったそうです。


最後にリクエストを出しました。こんな曲をリクエストすると断られるのではないかと心配したのですが、快く引き受けてくれました。美空ひばりさんが歌った「りんご追分」。演奏の途中で男性と別れました。その男性は次の予定があるということでしたので、歩きながら「りんご追分」を吹き続けて行きました。その音色は遠く離れても聞こえてきました。時間はの〜びり過ぎて行きます。