孫の父兄参観

今日の天気 曇り



すっきりしない天気です。すっきりしないといえばこのブログもすっきりしませんね。書いたり、休んだりで実に落ち着かない状況です。いつものなら「暇で大変忙しい日」を送っていたのですが、10月の下旬から「暇で忙しい」日がなくなり、本当の忙しい日が続きました。11月になりやっと落ち着いた状態になりましたので、今後は連続して書くようにしたいと思っています。


さて、前置きはこのくらいにして2日の木曜日に孫の父兄参観日に行ってきました。母親がどうも都合がつかないということで、急遽代理で出席することになりました。孫ですから「父兄」にあたるかどうかとても心配したのですが、学校から特にお咎めもなく、孫の父親の顔をして教室に入っていきました。子供は実に正直ですね。教室にはいるやいなや「誰のオジーチャンですか」と孫のクラスメートに聞かれました。「××です」と孫の名前を言いました。僕は孫の父親の顔をして教室に入ったのですが、やはりだめでした。そりゃそうでしょうね。孫は小学3年生ですから、クラスメートの父親の年齢はまだ40歳代。いくら若作りの顔をしていて行ってももすぐにわかってしまいます。まだ、「誰のオジチャン」と言われれば何とか自信を持つことができたのですが、「オジーチャン」とのばして言われたことにガックリ。やはり年相応に見られたんですね。


先生はお若い女性の先生です。今日の授業は算数です。「何倍になるかな」という学習です。「大・中・小 3種類の箱があります。小の箱にはケーキが2個はいります。中の箱には小の3倍。大には中の2倍はいります。大の箱にはケーキが何個はいりますか」という問題が出ました。さて、何個入るでしょうか。「ウーン、なかなか難しいぞ」と心の中で叫びました。孫が勉強している様子をみるどころじゃありません。お若い女性の先生が僕を指して「はい、そちらのオジーチャン、答えを言ってください」と言われるのじゃないかと内心ヒヤヒヤしていました。間違って答えると孫の立場がなくなり、さらに若い女性の先生からもオジーチャンといわれて自尊心がますます消失してしまうんではないか思いました。孫のためにも、僕の自尊心復活のためにも必死に考えました。


先生が生徒を指しました。「○○君、答えはいくつですか」。「ハイ、12個です」。そうしましたらクラス全員が「同じでーす」と答えました。僕も心の中で「同じでーす」と答えました。孫も「同じでーす」と答えたようです。これで不安がなくなりました。そうしましたら、先生が言いました。今度はその計算式を黒板に書きなさいというのです。今度こそ、指されるじゃないかと不安になりました。やさしいお若い女性の先生は、父兄に恥をかかしちゃ悪いと思ったのか、生徒を指名しました。指名された生徒は黒板に計算式を書きました。僕は「同じでーす」とこれも心の中で叫びました。授業が終わって孫と一緒に帰る途中、「ゲーム」を買ってやりました。「オジーチャン、ありがとう」と孫は言いました。孫から言われる「オジーチャン」は実に響きの良い言葉です。