ちびっ子は純粋

今日の天気 晴れ



今日も気持ちの良い天気でした。朝方は寒かったので長袖を持って公園に行きました。今日は土曜日で会社が休みのせいか若いお父さんとちびっ子が手を繋いで歩いています。ヨチヨチ歩きの子供もいれば、飛び跳ねている子もいます。みんな、みんな元気です。
そんなちびっ子を見るたびに僕が中学生の頃、ちびっ子から石をぶつけられた思い出がよみがえってきます。今でもその傷跡が顔に残っていて、その傷とちびっ子を見るたびに思い出すのです。


中学生の頃、映画が全盛期でした。映画を観るのが好きでした。娯楽と言えば一番が映画です。そして映画の主人公にあこがれました。
《犯人が主人公にピストルを向けています。今にでもピストルの引き金を引きそうなシーンです。アァ、どうなるのだろう主人公は。でも、ここで主人公は撃たれて死んでしまっては映画は終わりです。そうならないと思っていてもハラハラして観ています。主人公は犯人に向かって言います。「撃てるなら撃ってみろ」。しびれる場面です。そして犯人は長々と今までの経緯を主人公に説明します。そして引き金に指がかかった時、主人公は犯人に向かって説得を開始します。「撃てるなら撃ってみろ」。同じ言葉を言います。その後、主人公は長々と説得します。犯人はその説得に負けてピストルをおろします。そして犯人は逮捕されます》。
この筋書きは今のテレビも同じで昔とちっとも変わりません。たまには主人公をすぐ撃ってみてとどうかと思うときもあります。


又、中学生の頃に戻ります。子供たちが喧嘩をしていました。そこで僕は映画の主人公になったつもりで、その喧嘩を止めに入ったのです。まだ、小学校に行っていないちびっ子たちです。二人とも手に石をもっていました。一人のちびっ子に向かった言いました。「喧嘩をやめなさい」(と言ったかどうか定かではありませんが)。そうしましたらそのちびっ子が僕に向かって石を投げようとしました。その時、僕は映画の主人公の勇姿を思い出し、「投げられるものだったら投げてみろ」と言ったのです。この言葉でちびっ子は改心するかと思いましたら、本当に石を投げてきたのです。映画のように行かなかったのです。その石は額にあたり、血が噴出しました。それでどうなったか忘れてしまいましたが、今もその傷が残っています。「石を投げてみろ」と言った僕がバカだったんです。


ちびっ子たちは正直ですね。純粋です。言われたと通りをことをやります。嫌なものは嫌。好きなものは好きとはっきりしています。大人のような不純な考えはありません。石をぶつけられた以降は、ちびっ子たちと話しをするときは自分も純粋な気持ちで正直に話しをするように心がけるようになりました。