パソコンの事情

今日天気 曇り



やはり梅雨の季節です。朝からどんよりと曇っています。雨が降るのか降らないのかはっきりしてほしいです。そんなことで今日も雨が降ると自分勝手に予想して公園を歩きませんでした。途中で雨が降ったら公園には雨宿りをするところがありませんので。


そんなことで(これで二度同じ言葉を使います)朝早くからパソコンの前に座って、ポツン、ポツンとキーボードを打っています。梅雨の季節にぴったりで雨のしずくのようにキーボードをポツン、ポツンと打っています。その音を聞いていますと眠くなります。自分が打っている音で眠くなるのですから相当に眠いのです。昨夜、サッカーを見ていましたら今日になってしまいました。日本が負けた悔しさで寝付かれず、そのうえ日の出前に起きましたので睡眠時間は4時間ほどです。お給料を頂戴してお勤めしている方も大変ですね。


そんなことで(これで3回目です)パソコンも朝早くから働いています。と、思いましたら突然電源が落ちました。「南蛇井(なんじゃいと読みます)、そりゃないでしょう。今まで眠いのを我慢してポツン、ポツンと1時間近く打っていた我輩の最高傑作を消してしまうとは」という嫌味の言葉のほかに「×××」という僕のいつもの姿から想像できないほどの罵詈雑言を浴びせました。そしてオマケに空手チョップを3回くれてやりました。そのせいか手が痛くなりました。


そうしましたら、今まで黙っていたパソコンが反撃するじゃありませんか。
パソコン「いい加減にしてくださいよ。この家に来てから私はそろそろ5年になるんですよ。私たちの寿命はせいぜい5年。その間働き尽くめでお休みを頂戴したこともありません。私は実に不運なパソコンです。そんな境遇を作っておきながら突然休んだら聞き捨てならぬ言葉と空手チョップで痛みつけるとは」とシクシク泣き出しました。
「こんなに長く使われるのはパソコンとしては幸せなことじゃないの」と言ってやりました。
パソコン「冗談じゃありませんよ。先日、ご主人様に内緒でインターネットで情報を集めたところ、一般家庭のパソコンの殆どが休暇を頂戴しているというじゃありませんか。それに休暇中は埃という布団を被って寝ていると言うから実にうらやましい限りです。ここの家に買われてきたのは丁度ご主人様が定年退職した翌日です。買われてきた日からずっと働き通しです。いつ、休暇をもらえるかと期待していたんですが、しばらくたつと仕事が遅いと言っては私の体の中に何かをくっつけたり、新しい知識を身につけろといっては円盤みたいなものを買ってきて覚えさせたり、記憶力が悪いと言っては頭の一部に変てこなものをくっつけたりで休暇どころじゃなく、ますます働けというじゃありませんか。そりゃ、ご主人様に可愛がられるはうれしいけどほどほどにして欲しいですね。ご主人様は退職後何もすることがないんで、毎日、私をいじくりまわして時間を潰すのは結構ですけど、私の身にもなってくださいよ」と今までの憤懣を投げつけてきました。
「なかなか言うじゃないの。君が我が家に来てから5年経つことは分かっているよ。君の横に買った日付を書いてあるからね。そろそろと思って、君より性能の良いパソコンを早く買ってきて君に休暇を上げようかとも考えているんだけど、何せ先にたつものがなくてね。今は年金暮らしで、君が働いているうちにもう一台というわけにもいかないんだよ」と、自分の甲斐性なしにハラハラと涙を流しました。「でもさ、だからと言って突然働くのをヤーメタなんてひどいんじゃないの」と涙声でパソコンに言いました。パソコンは僕の涙を見て同情してくれるかと思いましたが
パソコン「これは私にはどうしようもありません」と冷たい返事が返ってきました。


デスクトップのパソコン君と新しいパソコンちゃんと代える時期は間近です。どこかアルバイト口でもないかなぁ。