「運動と汗との関係」について

「花桃」

今日の天気 雨。


朝方は大雨となり、通勤も大変難儀された事と思います。
雨の日は公園を歩くことはなく終日家にいることになります。だからと言って家で何かをしているかというと特別なことをしているわけでもなく、手持ち無沙汰となる時間が結構あります。
そこで過去の経験から家で過ごしても得るところがないということで、自動車で40分のところにあります「健康ランド」に行くことにしました。


健康ランドにはサウナ・風呂などがあります。
午前中の明るい時にお風呂に入るのは贅沢な気がします。10時開店で、もうすでに沢山の人が並んでいました。年齢は大体が人生を何十年も過ごしてきた方たちです。雨の日は僕と同じで何もすることがないのです。


サウナに入りました。温度計は110度を指しています。サウナ室にはオジサンたちが無言でジッと暑さに耐えています。5分も経つと全身に汗が噴き出てきます。
せいぜい10分程度でサウナ室を出ます。
いつものことですが、110度の灼熱の中でむさくるしいオジサンたちの裸を見ながら時間の経過を待つのは苦痛そのものです。
又、それ以上入っていると血管が全開して心臓にある血液が全部頭に回り、脳梗塞でも起きるのではないかと心配になってくるからです。


サウナ室の10分間は地獄に落ちたような気持ちになりますので、今回はその10分間をなるべくオジサンたちの裸を見ないようしようと思い、目を閉じました。ところが目を閉じると暑さが一層身にしみてくるのです。
そこでこの暑さに耐えるには、考えごとをすれば良いのではないかと思いついたのです。考える内容は「運動と汗との関係について」。


アッ、そういえばこの内容、中学生の頃勉強したような気がするなと思い、頭の「前頭葉」部分をチョッと刺激して「記憶部分」に残っていないかどうか調べてみましたが、「該当なし」との回答でした。
人間の脳細胞は、生まれたときから毎日10万個無くなっていくとのこと。
と、言うことは僕の脳細胞はすでに 10万個×365日×6X年=××億個(になるかどうか分りませんが)無くなっていることになり、その無くなった脳細胞の中に「運動と汗との関係について」という記憶が含まれていたのです。
どうりで、10年前から脳が軽くなったような気がしてならなかったのです。
脳の大きさは変わらないのですが、脳の中は「空洞」だらけのようです。
ま、中学生の頃の記憶は何十年前のことですから、それを記憶していた脳細胞が無くなってしまったことは諦めがつくのですが、一昨日と昨日の夕飯に何を食べたのか思い出せないのです。一昨日と昨日の無くなった脳細胞合計20万個に中に含まれていたのです。思い出すことが出来ませんから絶対にそうです。


「運動と汗との関係について」は、今回、サウナ室では結論が出ませんでした。
脳細胞のこととか、夕飯のこととかを考えていましたらアッという間に10分間がきてしまいました。
裸のオジサンたちは僕の裸をみてそそくさとサウナ室を出て行きました。オジサンたちも地獄の苦しみを味わったのです。