悠々自適

スミレ

今日の天気 雨。


昨日とは打って変わって雨。気温もドンドン下がって初夏から又元の冬の季節に戻ってしまいました。


「悠々自適」。言葉の響きがいいですね。
この言葉、今までは自分から言うのは嫌でしたし、他人から言われるのも嫌でした。
「定年後は何をされているんですか」と聞かれると
「ハ。悠々自適です」とは言えず「何もしていません」と答えるのがせいぜいです。
「いいですね。悠々自適ですか」と言われると、「いいですね。年金生活をしているくせに自分の思っていることが出来なんて」と微妙に意地悪い言葉に聞こえてくるのです。
いつからこのような曲がった性格になってしまったんでしょうか。


思い切って国語辞典でこの「悠々自適」の意味を調べてみました。
そうしましたら「世間のわずらわしさから離れて、自分の思い通りのことをしながら、心静かに暮らすこと」と出ていました。
「心静かに」という言葉がどうも気になります。年金生活でその日暮らしをしていると心は常に揺れ動いていて、心静かどころではありません。
やっぱり悠々自適という言葉には経済的な問題を含んでいるようです。経済的に安定している人に言う言葉のようです。


と、思っていましたところ
今日は雨。雨の日にやることはいろいろとあるのですが、そのやることの一つ、積読してある本の整理。バラバラと本をめくっていましたら「悠々自適」という文字が目に入りました。早速その箇所だけ読みました。


悠々自適とは「力の限り仕事にはげみ、なすべきことは果たして、悔いることなく仕事を若い人に託して身を退く。その後は自分の好みのままに生きること」と書いてありました。
目からうろこが落ちたようです。定年退職者にはピッタリの言葉です。ありがとうございます。良くぞ書いてくれました。これならば「悠々自適」という言葉を堂々と言えます。
誰に遠慮することなく自分の好みに生きられる、ということで早速、映画を観に行ってきました。これってミミッチイでしょうか。