家内の背中

夕暮れ

今日の天気 曇りのち雨。


少し暖かです。それに午後から久しぶりのまとまった雨です。
夜になると更に雨がひどくなり、それに雷です。「冬の雷」小説の題になりそうな天候です。この雨と暖かさで大雪の降った地方では雪崩が発生して被害が拡大しています。
亡くなった方も大勢います。殆どが高齢者というのも悲しいことです。


雪下ろしの作業は重労働です。この作業をお年寄りの方がするのは大変なことですが、他に頼める人がいなければ自分がやらなければならないという現実。
又、又、母が言っていたことを思い出します。「雪のないところで生活してみたい」と。
大雪になったり、大雨になったりでこの冬は今までにない天候です。
いつも自然の犠牲になるのは高齢者です。それだけ高齢化が進んでいるということでしょうか。
もっともっと長生きしたかったでしょうね。そして、もっともっと楽しい生活を過ごしかったでしょうね。


被害にあわれた方の年齢が出るたびに「お父さんと同じ年ですね」と家内が言います。
自分も高齢者になったのかと思うと少し寂しい感じがしますが、誰でも長生きすれば到達する年齢です。そんなことで自分を慰めています。


雨の中、家内と東京まで行ってきました。
駅まで10分かかります。若い頃は家内と並んで歩きましたが、今は家内が先に歩くようになり、家内の背中を見て歩きます。
家内は駅の階段もスタコラと歩いて行きます。その後を追っかけて行くようになりました。
足の衰えが気になります。
公園を歩く時は並んで歩く時が多いのですが、時々、機嫌が悪い時は一人でサッサと歩いて行ってしまい追いつくのに大変です。アッという間に距離が離れてしまいます。
この差が出るのは何なんでしょうか。
家内は若い頃はスポーツ選手、そして僕より若干若い、そして、そして女性。


昔は父親の背中を見て育ちましたが、今は家内の背中を見て毎日を過ごしています。