感想文

比叡山から

今日の天気 雨


とうとう一日雨でした。15日、16日と日記を休んで比叡山延暦寺まで行ってきました。
丁度、今年は天台宗開宗1200年にあたり、慶讃大法要が行われています。紅葉にはまだまだ早いのですが、ところどころこれから紅くなるぞ、と言った葉もありました。
16日の京都は暑いくらいの天気でした。
高校生の修学旅行の時、延暦寺を見学するコースが入っていたのですが、生憎雨が土砂降りのため見学が中止になってしまいました。
それがずっと心の中にあり、1200年の記念になる今年、行ってみようとなったのです。


一郎君は小学6年生です。学校で宿題が出ました。提出期限は来週の月曜日です。
宿題の内容は「読書感想文」です。一郎君の一番嫌いな宿題です。読書は大好きなのですが、その後に感想文を書きなさいといわれると急に読書が嫌いになってしまいます。
好んで読む本は冒険に関する本です。「トムソーヤの冒険」・「ロビンソンクルーソ」などの本は何回読み返しても胸がわくわくします。


先生が言いました。「感想文というのは、自分が思ったことを書くことです」。
宿題の提出期限が来ました。本はいやいやながら読みましたので、何が書かれているのか分りませんでした。それに本の内容は興味のないものでした。
一郎君は感想文を書きました。「面白くなかったです」と先生から言われたように自分が思ったことを書きました。たったの一行です。
後日、宿題が返ってきました。結果はみんなより悪い成績でした。
先生が思っていた通りの感想文でなかったからです。


感想文というのは実に難しいものです。今でも書きなさいといわれると書けません。
書いたとしても一郎君と同じでたったの一行くらいです。
「見たことを書きなさい」といわれるとそれとなく書くことが出来ます。
小さい頃からこのような教育を受けていたら、もっとましな文章を書くことが出来たのでは
ないでしょうか。


比叡山延暦寺の感想文を提出しなさいと誰にも言われませんので、深まる秋の比叡山を楽しんできました。