お祭り

囃子

今日の天気 曇り一時雨。


先週の日曜日、又孫から「オジーチャン、お祭り、見に来ない」と電話がありました。
すっかり忘れていました。毎年、孫が住んでいるところの「鎮守様」のお祭りです。昨年も招待されたのですが、予定が入っていていくことが出来ませんでした。
今年は是非ということです。孫から電話あるといつも二つ返事で承諾します。いつも暇を持て余しているオジーチャンであることを知っているのです。


すでにお祭りの会場には夜店、屋台などが出ています。
提灯に灯が入っています。昔懐かしいお祭りの雰囲気があります。僕の小さい頃のお祭りと同じです。夜店には「お面」、「ヨーヨー」、「風船」など子供たちに人気のあるものばかりです。
屋台から「笛」、「太鼓」、「三味線」などのお囃子が聞こえてきます。
お神輿があります。山車があります。青年部が活躍しています。この伝統は子供たちに受け継がれていきます。


「オジーチャン、お腹空いたよ」と孫が言いました。滅多に会わない孫ですし、それにお祭りで特別の日ですから少し豪華な食事をしようと思い「何が食べたいの」と聞きました。
「ラーメン」。孫にとってはお祭りの日は特別だという感覚はないのです。いつもと同じ日です。
「ラーメン屋さんはどこにあるの」。「家のすぐ近くだよ」。いつも食べているのです。ラーメン屋さんの名前もはっきり覚えています。


「美味しかったね」と孫が言います。
「そうだね、美味しかったね。又、来ようね」。
孫はこの言葉を忘れません。今度会った時に言います。「ラーメンを食べに行こう」って。
夜も遅くなりました。孫も眠くなったようです。「もう、お家に帰ろう」。


遠くからお囃子が聞こえてきます。まだ、お祭りは続いているようでした。
孫が大きくなったら思い出してくれるだろうか。お祭りの雰囲気を。