お参り。

清澄寺の「千年杉」

今日の天気 朝方雨、日中曇り。


一雨、欲しいなぁと書きましたから本当に雨が降りました。夜中に雨が降り、日中は曇り。夜中に雨が降って朝方晴れる、こういう雨の降り方は迷惑がかからなくていいですね。
植木に水やりをする必要もなく、蚊に刺されることがないので実に有難いことです。


昨日、千葉県鴨川市にある清澄寺*1に、夏は「暖房」冬は「冷房」付きの我家の愛車で行って来ました。
このお寺は「日蓮聖人様」が今から770年ほど前に勉学に励み、道善坊様を恩師として得度し、虚空蔵菩薩の前で21日間修行された場所です。その後鎌倉、比叡山などで修行を重ね、今から750年前にこのお寺の近くにあります旭が森において、昇ってくる旭日に向かって初めて御題目を唱えた場所です。


お盆も近く、毎年この時期にお寺を訪ねます。着いたときは丁度お昼時でもありましたのでお参りする人の姿もなく、セミが鳴いているだけでした。
お寺に人影がないというのは実に落ち着いた雰囲気を漂わせます。松尾芭蕉の有名な句「閑さや 岩にしみいる 蝉の声」の情景が浮かびます。ここで回向を済ませ、旭が森に向かいました。途中に大きな杉があります。この杉は「千年杉」といいまして、「国指定天然記念物」に指定されています。以前、この杉の前で地元の人が言っていた言葉を思い出しました。「俺が小さい頃からこの杉は千年杉と言っていたけど、あの時から50年経っているのに今だに千年杉というのかねぇ」。


旭が森、ここには日蓮聖人様の御像が安置されている場所です。珍しいことですが、外人の家族4人が御像の前に立っていました。両親と可愛い女の子二人です。日蓮聖人様の御像には階段100段近く昇ることになるのですが、こんな小さな子が暑い最中に良く登ってきたものと感心します。ここから眺める景色は清清しい気分にさせてくれます。


女の子に別れを言ってこの場所を離れました。杉の木立から吹いてくる風は涼しく、この場を去るのが勿体ない気がしました。セミは相変わらず鳴いています。

*1:せいちょうじ「正式]・きよすみでら[通称]