男の子とお付き合い

「もみじ」

今日の天気 時々雨、そして時々晴れ。どうなっているんでしょうね。


我家の近くに保育園に通っている男の子がいます。いつもお姉ちゃんと遊んでいるのですが、今日はまだお姉ちゃんは学校から帰ってきていないようです。それで一人で何かをしているようです。僕はその男の子に声をかけてみました。


「こんにちは」。すると男の子は、チョット怯んだような感じをうけたのですが「こんにちは」と声を返してくれました。僕が声をかけた時、一瞬「知らない人から声をかけられたら逃げるんですよ」という、保育園の先生の言葉を思い出したのかも知れません。でも、いつも温和な顔をしている僕を見て、「この人は変なおじさん」と思わなかったのでしょう。「こんにちは」の後にすぐ「僕の名前を知っている?」と聞いてくれました。男の子から声をかけられたので僕は益々自信を持ってきました。「ゴメンネ。知らないなぁ」と言いました。すると「×××の△△△と言うんだよ。おじちゃんの名前は」と聞かれたので自分の名前を答えました。


この男の子は5歳で保育園の年長組みです。僕の孫より一つ年上です。
「来年、学校に行くんだね」といいましたら「違うよ、小学校だよ」と言い返されました。「おじちゃんはお仕事していないの」と、少し気にしていることを聞かれました。「僕のパパはお仕事をしているんだ」。「そうだよね。こんな真昼間にブラブラしているのはお仕事が無い人だよね。それに「定年退職」なんて言葉知らないよね」僕は心の中で思いました。


「おじちゃんはどこに住んでいるの」。今後ともこの男の子と仲良くするためと僕は変なオジサンではないことを証明するためにすぐ答えました。「ほら、すぐそこだよ。毎日、黄色のバスがお迎えに来るんだよね」。「おじちゃんはいつも僕を見送ってくれてるの」。
「そうだよ」。僕は少し後ろめたさを感じました。バスが通りすぎるのを時々見ることがあっても見送りをしたことがないのです。この男の子と話をしたのは初めてです。「バイバイ」男の子はいいました。男の子は次の予定があるようです。暇なおじさんとは付き合っていられないようです。僕も「バイバイ」と言ってその子と別れました。