「きれいだよ」と誰にはばかることなく梅に声をかけました。人間、特に家内に対しては「きれいだよ」なんて思っていても恥ずかしくてとても言えない言葉ですが、梅にはどうどうと言えます。
「紅梅」が一瞬さらに赤くなって見えたのは眼の錯覚でしょうか。そう見えたとき、僕もちょっと頬が紅潮したのも錯覚でしょうか。
やはり「きれいだよ」という言葉は、僕には似合わないようです。