思い出の歌

ハナショウブ2

今日の天気 晴れ。予報では午後から雷、そして雨のようですが、今のところの晴れて気持ちの良い天気が続いています。チョッと一雨欲しいところです。


今日は午前中用事があり、それを終わらせて帰ってきたところです。これから公園を歩くには疲れ気味な体には無理のようです。自分に優しく、他人には厳しい一面が出ています。で、これから何か予定が入っているかというと何もありません。久しぶりに本棚に積んである埃まみれの音楽CDを取り出して聞いています。


「りんご追分」、この歌は美空ひばりさんが歌っているものです。この歌は昭和27年にレコードになりその販売枚数は70万枚というのですから、当時としては大変な数字です。このりんご追分を初めて聞いたのは小学5年生の時です。この頃、ラジオが大変流行っていて「電話リクエスト」という番組がありました。この番組は電話で歌謡曲をリクエストするもので、人気の高いものでした。そのラジオからこの「りんご追分」が流れました。
小学5年生でしたが、何故かこの歌を聴いたとき、しびれてしまいました。理由は分かりません。もう一度聞いてみたい、そう、思いました。でも、我家には電話機はありません。この歌が終わった時、アナウンサーが「今、りんご追分のリクエストが殺到しています。もう一度、この歌を流します」といいました。びっくりしました。そして、すぐ「りんご追分」の歌が流れてきました。同じ歌が繰り返し放送されたのは自分にとって前代未聞のことです。


この歌を聴いた1年後、小学6年生の時でしたが、父親が炭鉱で落盤事故にあい、青森に転校しました。初めての転校。友達との別れは悲しいものでした。
りんごの産地、青森で聴く「りんご追分」は、身近に感じられました。この時、父は45歳、母40歳でした。二人ともまだ若かったんだ。今は両親とも亡くなっています。今、過去にタイムスリップしたい年代といわれたら、この小学生時代がその一つです。
今は忘れそうになっている「りんご追分」ですが、時々、埃を掃って聴きます。そして、昔の良き時代を思い出しています。自分も歳を取ったなぁという実感もわきます。