お代官様、おねげーです。

今日の天気 晴れ


昨日もこの「××暑い」中、公園を歩いてきました。
[「××」には皆様が毎日の生活で、生活態度に合った上品なお言葉を入れてください。昨年も同様な言葉を使いました。この言葉は夏の暑い時期に使う言葉で、季節限定の言葉です。昨年は大変好評でしたので今年もこの言葉を使うことにしました。ちなみに小生は「くそ」です]
午前10時。太陽が昇りきって暑さで眩暈がするような天気でした。
だあ〜れも歩いていませんでした。そりゃそうでしょう。こんな「××暑い」時間に歩く人なんかいません。


この暑さで頭と背中がじりじりして焦げ付きそうになりましたので、「お代官様」にお願いをしてきました。


「お代官様、どうかこの暑さをしずめてください。
今まで生きてきた60数年間の数々の悪いことを悔い改め、余生を清く、正しく、美しく過ごして行きますのでなんとかしてください。
今まで公園を3周すると言いながら2周しかしなかったことを改めます。
それから、家内が失神してしまうような臭いオナラをしないことに努め、今度は憎っくき「蚊」を失神させるよう外でします。
それから、それから家内の前で都合の悪い時、決して死んだふりをしません。そして、今まで箸を持って夕食のできるのを待っていたのを改め、夕食の支度も手伝います。
それから、それから、それから本当は貧乏なのですがさらに貧乏くさいと思われる無精髭も毎日剃ります。頭髪も七三に分けます。トイレの掃除もします。お一人様一点に限るという品物が販売になったときは買い物にも付き合います」と申し上げました。


そして、年金生活で残り少ないお小遣いの中から「千円」(千両でありません)をテッシュペーパーにつつみお代官様の袖の下に入れました。
お代官様は袖の下が余りにも軽いので、袖の下をチラッと見て
「だまれっ、町人の分際で。この暑さをしずめよとの願いをたったの「千円」では図々しいにもほどがある。それに今までやってきた数々の悪行をたったの「千円」で帳消しにしようするのはもってのほか。却下。お主も悪よなぁ」。
やはり「菓子折り」にすれば良かったと思い、恐る恐るお代官様に尋ねました。
「あの〜。ロトシックスが当たったらもう少し出せると思うんですけど。今週は、キャリーオーバーで3億5千万円です」。
その言葉にお代官様はしばらく考えこみ、「もう少し出せる」というお金で外車を購入し、熱海でドンチャン騒ぎをしている様子を思い浮かべながら言いました。
「それはまことにカタジケナイ。その時は特別に願いを聞きいれることにする。ただし二カ月ほど猶予が欲しい」と、今までとは全く違ったやさし言葉で言いました。
二カ月もすれば、季節は秋。涼しくなってくるのは当然でそのことを言おうとしたのですが、しかしお代官様の「泣く子も黙る」権威には勝てませんので「この馬鹿代官」と思いながらも「ハハッ。ありがたきお言葉。その節はどうぞよろしくお願いつかまつります」と普段使ったことがない言葉を、つっかえ、つっかえ言いました。
僕は40数年間もサラリーマンをやっていましたので、その間に上司に絶対服従する習慣が身についていました。
退職後もその習慣が抜けきらないで、ついお代官様に「ハハッ。ありがたきお言葉。〜」と言ってしまったことを悔しく思いました。


お代官様の屋敷を退出する時、ロトシックス3億5千万円が当たったらこの欲張りな代官には千円の10倍の「1万円」しか上げないぞと心に決めました。
そしてケチな僕は、その残り3億4千九百九十九万円で、高級マンションを買って、デジカメを買って、ウインドウズビスタが快適に動くCPUがコア2デュオのノート型パソコンを買い、残りは中国でオリンピックが開催されたのを記念して「中期国債」を買おうと決心しました。
[終わり]


それにしても暑いですね。お代官様への願はまだ先になりそうです。