二三日前から喉が痛く、もしかしたら風邪。
昨夜は喉の痛みがひどく遅ればせながらウガイをして風邪薬を飲んで寝たのですが、平素の行いが悪いとみえて一向によくなる気配はありません。
髭は伸びるし、髪の毛はバサバサ。「オトウサンの髭を見ていると貧乏の上にさらに貧乏くさい」と家内に言われて「それじゃ、金持ちの顔になるか」と言って銭湯に行ってきました。
風邪のことが気になりましたが、お風呂の湯気を吸ってくれば治るような気もしたものですから。


さて、この銭湯。普通の白湯はもちろんのこと、薬湯、寝湯、ジェットバス、座湯、水風呂、露天風呂、サウナありで入浴料金は530円。会員は480円で、もちろん僕は会員です。
午後の2時。入浴している人たちはとっくに定年退職した人たちばかりで「湯湯自適」(悠々自適ではありません)の生活を送っている人です。
働き盛りの人は誰もいません。そりゃそうでしょうね。今の時間一生懸命に「自分のため、家族のため、会社のため、お国のため、高齢者のため(高齢者が年金をもらえるように年金保険料を支払っていただいております。感謝もうしあげます)に働いているのですから。
なんか、働いている人にこんな時間にお風呂に入っているのが申し訳ないと思いますが、でも、みんな長生きしていれば必ず定年退職して年金を貰えるようになりますので(将来のことは不確かですが)今しばらく頑張ってくださいと浴槽からエールを送っておきました。


僕がまだ小さい頃、家には内風呂がありませんでしたので銭湯に行きました。
入浴料金のほかに頭髪を洗ったとき洗髪料金を取られました。
これが不満でした。なぜって。僕の頭は坊主だったからです。
そこで番台にいるオバアチャンに質問しました。「女の人は髪が長いから洗髪料金を支払って当然だと思いますが、僕は坊主頭ですから髪は短くてお湯はそんなに使いません。それでも支払うのでしょうか。それに「禿」(失礼)の人も払うんでしょうか」。
番台のオバアチャンは暇をもて余していましたので、親切丁寧に質問に答えてくれました。
『「洗髪」とは字の通り「髪を洗う」ことです。髪の長い短いは関係ありません。禿(失礼)の人は頭を洗っても髪がありませんから洗髪料金は頂戴しません。頭を洗うことは頭皮だけを洗うことになり体の皮膚を洗うのと同じです』と。
田舎に帰ると必ずこの銭湯に行きますが、番台には違う人が座っていました。


頭が痛くなってきたし、鼻水が出てきました。やっぱり、寝ていた方がよかったのかなぁ。