2月3日の節分について

節分のときは、自分の年齢数の豆を食べるとその年は良いことがあるとのこと。
でも、数十年も前から自分の歳の数の豆を食べることを止めてしまいました。
理由は豆の数を数えるのが面倒になってきましたし、それに歳をとってくるにしたがって歯も少なくなり、食べ終わるのに何時間もかかり、そのうえ食べ終わる頃には顎が疲れて二度と口を開けたくない状態になったことからです。
又、豆を食べるとどうしても口の中が乾きますので、水を飲み飲み食べますのでお腹がすぐ一杯になり、胃の中で「焼き豆腐」でも出来ているのじゃないかと思ったほどです。


豆をまくとき「鬼は外、福は内」なんて大きな声を出して言います。昔は夕方に隣近所から良くこんな声が聞こえてきたものです。
近所の人たちも節分の日には豆まきをすることは十分承知しているのですが、子供たちが大きくなって、家を離れてしまっている家庭も多くなり、老夫婦だけでは何の面白みがありません。豆まきの後片付けのことを考えますと億劫になってしまいます。だんだん日本の風習が消えかかっていくのは残念なことですね。
「鬼は外、福は内」と言うのが一般的ですが「福は内」しか言わないところもあるようです。
又、「鬼は内、福は外」と逆にいうのもあるようで、これは自分の家の福を隣近所にちょっぴり分けてあげるということのようで面白いですね。


今年の節分は豆を拾いに出かけました。大きな会場で節分の豆まきが行われました。
「福は内、福は内」は豆まきが始まりました。小さな袋の中に豆のほかに餅、飴などが入っていました。豆をまくたびに喚声が上がります。手を上げてこっちにも投げてよこせと催促している人もいます。自分たちのところにはなかなか飛んできません。そのうち、横に立っていた女性の姿が見えなくなりました。どうしたんだろうと思って横を見ますと大きなお尻が上を向いているのが見えました。会場は椅子席です。貴重な豆の袋が前の椅子席の下に飛んできたのでそれを取る為前の椅子につんのめったようです。そんな状態でしたが、それでも必死になって豆を探していました。すごい執念です。
助けてやりました。その女性起き上がってから一言「ここは場所が悪い。なんで投げてこないんだ」。
帰りの電車の中で大きなお尻を思い出すたびに笑いがこみ上げてきて、どうしようもありませんでした。