高齢者

今日天気 曇りのち晴れ


今日は真夏日のような気候で蒸し暑かったですね。まだ、6月なのに急にやってきた真夏のような暑さに、つい「浮き袋」を探してしまいました。いち早く海水浴の準備です。


「今日はナンの日だ」とつぶやきました。起きた時から何の気配も感じられません。「やっぱり忘れているんだ」と思いました。「これでおあいこだ」とも思いました。実は今日は僕の誕生日なのです。「中年よサヨナラ、高齢者よコンニチワ」。今日から高齢者です。そんな記念すべき日ですが「お誕生日、おめでとう」とは言ってもらいたくない日です。そっとしておこうと心に決めました。結婚記念日に「今日はな〜んの日だ」と家内の声が遠くから聞こえてきました。それとなく何かを催促しているようです。その日をウッカリ忘れて忘れていましたので聞こえよがしに言ったようです。そんなこともあり、家内は僕の誕生日を覚えていると思ったのですが。(id:h-kawa0619:20060520)


「オトウサン、お誕生日おめでとう」と家内が言いました。「なんだ、やっぱり覚えていたんだ」。そういえば、数時間前に「ちょっと外出してきます」と言って出て行きました。又、いつものようにどこかで夫婦二人の生活の憂さ晴らしをして来るんだと思いました。2時間ほどして帰ってきました。満足しているような顔です。そして「おめでとう」ということばの他に花束をくれました。ちょっと照れくさい一瞬です。照れていると「このお花は綺麗だから、ご先祖様に上げましょう」と言って仏壇に供えてしまいました。


ケーキも買ってきてくれました。デコレーションケーキを買って来ようとしたらしいのですが「高齢者には甘いものは禁物、そして食べすぎは糖尿病にも悪い」と非常に気になることばを言って「小さいケーキにしました」とのこと。小さくて可愛いケーキの上には「××さん、お誕生日おめでとう」と書いたものが乗っかっています。チョコレートのようです。早速それを食べようとしたのですが噛み切れません。「オトウサン、それは白い紙切れよ」と家内のことばです。小さいケーキはアッという間に食べてしまいました。本人より先にケーキを口にしたのは家内の方です。思いました。家族の記念日を覚えているのはどうもケーキを食べられるからじゃないかと。そして2時間もかけて自分の好きなケーキを選んでいたんじゃないかと。


今日から高齢者です。新聞、テレビに出る時は「高齢者の××さん」と紹介されるはずです。嫌なことばです。自分はいつも若いと思っているのですが、本当に若い人から見ると、歳相応の高齢者に見られるようです。「マッ、良いっか」。高齢者には何か特典があるようです。映画を見るときはシニア料金、これはすでに活用しています。銭湯は半額、バス料金は無料、あまり関係がないなぁ。



アジサイ
あまり目立たない一輪のアジサイですが、ジッと見ていると心が和みます。