今日の天気 晴れ
今日も気持ちの良い五月晴れです。
こんな日は、カメが岩の上で甲羅干しをしています。近づくとすぐ水の中に逃げてしまいます。
カメを見ると「モシ、モシ カメよ、カメさんよ」と自然に口ずさみます。
今朝、公園を歩いていましたらカメが道端でうずくまっていました。カメに「うずくまる」という表現は正しいのかどうかは別にして、手足を甲羅の中に入れてじっとしていたのです。その状態で発見したのです。(写真をご参照)
すぐさま、池の中に戻してあげました。
あっ、そうそう。カメの話題は実に二年振りのことです。
昨年は一度もカメの話題が出てきませんでした。昨年はお中元・お歳暮などが届かなかったこともあり、特に話題として取り上げることもしませんでした。
[ご参考:クリックしてください]
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清々しい気分になり、家に戻りました。
郵便受けに一通の手紙が入っていました。表には僕の名前と住所。そして「袖ケ浦公園カルガモ便・速達扱い」と書いてありました。
裏には、差出人「日本国竜宮城千葉県袖ケ浦公園上池支部 支部長 亀池亀吉」とありました。思わず懐かしさで涙が出てきました。ひと泣きした後、封を切りました。
その手紙のコピーを掲載しました。お忙しい方はここで画面を閉じてくださって結構です。
(コピー)
平成19年5月23日
×××様(僕の名前)
前略 いつも公園をご利用いただきありがとうございます。
×××様(僕の名前)におかれましては毎日のように公園を歩いているわりには痩せないように見受けられますが、毎日、ガツガツとみっともないほど食べているからではないかと推察しております。
平素は、私ども竜宮城上池支部の運営につきまして格別なご配慮を賜り、まことにありがとうございます。特に、「食パンのミミ」など人間様があまり食しないものを会員に与えていただき身が震えるほど感謝しております。
さて、此のたび、会員の一人から、いやもとい、「一亀」から「今朝、ある人間様とこんなことがあった」との報告を受けました。
「こんなこととはどんなこと」とその会員に尋ねたところ、「こんなこととはこんなこと」と言って話始めました。
その会員が申しますには、池から少し離れたところに高い岩がありまして、この岩の上から池をみたらどんなにか素晴らしいことかと思い、今朝早く池を出発したそうです。
ご存じのようにカメの速度は「どうしてそんなにのろいのか」と歌にも歌われているように、見ていてもつい欠伸がでたりイライラしたり、眠気を催したりするほど遅いのです。
1時間ほど歩いたようです。
やっと高い岩の下に着いた時、本人が、いやもとい、本亀が人間様に拾いあげられたのです。
そして、「ある人間様」によってもとの池に戻されました。
その会員は憤慨しておりました。「1時間もかけて歩いて来たのに、すぐ池に戻されちゃった。池に戻す前にどうしてこんなところにいるのか、その理由を聞いてもらいたかった。また、岩まで1時間かけて歩かなくちゃならない」と申しておりました。その会員にとっては「ある人間様」の行いが「小さな親切大きなお世話」だったようです。
そして、「ある人間様」の風貌を尋ねました。
そうしましたら「頭髪はバサバサ、鬚は伸び放題。上に着ているものは洗いざらし。ズボンはGパンで脚が短く、湾曲しておりみっともない」風貌だと聞き、×××様(僕の名前)だとピンときました。この文章をご覧になり、お怒りはごもっともだと思いますが、会員が喋った本当のことを書いております。
そこで会員に支部に永久保存してある×××様(僕の名前)の写真を見せましたところ、×××様(僕の名前)に間違いがないことがわかりました。写真に写っていた頭髪もバサバサでした。
でも、よくよく考えてみますと、その会員が高い岩に着いてもどのような方法でその岩に登るのか。登ることなんか出来やしません。うっかりすると本人、いやもとい、本亀がひっくりかえって二度と起き上がれなくなり、カメの干物が出来上がるかもしれないのです。
そんなことを思いますと、やはり×××様(僕の名前)の行いは、その会員の命の恩人で崇拝するに値するとして、早速御礼状を公園にあるカルガモ便に託したわけです。亀の干物のことにつきましては本人、いやもとい、本亀に言っておきました。そして二度と岩に近づかないようにと言ってあります。本人、いやもとい、本亀は不満そうな顔をしていました。
余計なことですが、カルガモ便はその名前の通りカルガモが運営しているのですが、今の季節、カルガモたちは北に旅立ちましたので数が少なく、現在は公園に年がら年中います「カラス」・「スズメ」などをアルバイトで雇用し細々とやっています。目的地まで運んでくれるかどうか心配しております。お手数をおかけいたしますが、本状が届きましたら当支部までお声をかけてください。
毎日、担当のカメが水面から顔を出しておりますので。
お話は変わりますが、昨年まで池のカメを助けてくれた方には、ポイントカードを発行して5ポイントをためると「竜宮城にご招待」。10ポイントたまると「竜宮城にご招待のうえ、フナやコイなどの踊り鑑賞(一緒に輪になって踊ることもできます)。特別割安なランチ付き」ということで、人間様には大変好評をいただいていたのですが、今年に入り、竜宮城の経費節減など諸般の情勢から廃止することになりました。
従来のポイントカード方式ですと、×××様(僕の名前)は今回を含めると7ポイントになり、
「竜宮城にご招待」の権利がありましたが、今年からはその権利もなくなりました。まことに残念ですね。心から「かわいそう」と申し上げます。
そんなことで長々となりましたが、とりあえず会員を助けていただいたお礼とポイントカード廃止のお知らせをさせていただきました。
たまには支部にも遊びに来て下さい。おいでの際は電話を頂ければ、超特大のカメを差し向けます。
草々
